1162. 辛い過去の比較 ページ29
桃「……恨むよ。当たり前でしょ？そんなの、自分から味方を減らしたんじゃない。最初からいなかったわけじゃない。一緒にしないで」
及「なんでそんなことが平気で言えるんだよ……！」
優木さんは、歪んだ笑みを見せた。
徹は、怒りで更に顔を歪めた。
どっちも、悲しそうだった。
徹の言っていることは正しい。
恨みなんて自分が苦しくなるだけで、現状は何も変わらないから。
でも、優木さんの言っていることも正しい。
だって、私の苦しみが私にしか分からないように、優木さんだって、私たちには分からない苦しみを持っている。
だから、憎しみは連鎖するんだ。
貴「一緒になんてしません。私は、お母さんを裏切った。優木さんは、お母さんに裏切られた。どちらも、似ているようで違います」
及「Aちゃん……」
岩「それはそうだけどよ……」
私は、優木さんから目をそらさなかった。
徹もハジメも何か言いたげな顔をしていたけど、今は私が言いたい。
本当のことを聞いてから、優木さんには申し訳ないと思っていた。
でも、ごめんで済まないところに来た今、やるべきことは過去の辛かった出来事を比較することじゃない。
貴「だから、私と優木さんの苦しみも違うんです。どちらがどうとかなんて関係ない。私も優木さんも、自分の苦しみは自分しか知らないから……だから、私たちは争っている」
私は、硬い表情を崩して優木さんに微笑んだ。
貴「もう、終わりにしましょう。私もあなたも、十分傷ついた」
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RIO - 一昨年から読ませてもらってるんですけど、コメントするのが今になってしまいました…(多分)。というか、今までの話もそうなんですけどホンマに毎回ハラハラしながら読ませてもらってます！更新頑張ってください！ (2021年11月4日 1時) (
レス) id: 759836d8d0 (このIDを非表示/違反報告)
ありりん(プロフ) - 鈍感少女シリーズ大好きです😊💕完結までどうなるのかドキドキで楽しみにしています😆✨これからも頑張ってください！ (2021年9月27日 19時) (レス) @page13 id: 3650cccc93 (このIDを非表示/違反報告)
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