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1149. 分からない苦しみ ページ16

天「あなたに若葉さんの苦しみの何が分かるの?」


言葉に詰まっていると、瑜伽さんが横から助け舟を出した。

でも、優木さんは首を傾げただけだった。


桃「あなた誰よ?今は2人の話なの。邪魔はしないでくれる?」

天「何が分かるのって聞いてるんだけど?」


優木さんと瑜伽さんが睨み合う。

でも、お互い会話が食い違っている。

優木さんは初対面の相手にも普通にものを言っているし、瑜伽さんは年上相手に物怖じしていない。

どっちもすごいけど、このまま会話がグダグダになるのも困るんだけどな……。


桃「後ろになんかいると思えば、急に出てきてなんなの?若葉ちゃんの苦しみなんて、知らなくても想像くらいつくわよ。逆にあなたたちこそ、私の苦しみなんて分からないでしょうね」


それはそうだ……分かるわけがない。

それが普通だと思っていた私と違って、優木さんはそれが異常だと知っている。

異常が日常になるのに、いったいどれくらい傷ついたのか、私は知らなかった。


天「……分からないけど、知ってる」


私が「分からない」というよりも早く、瑜伽さんがそう答えていた。

知っているって、どういうことだろう?

私だってあまり、過去に起きたことを具体的に話してないのに。


天「ずっと、どうしていたのか気になっていました。何しろ、あの時から連絡が取れなくなったから」


瑜伽さんの言い方は、とても意味深だった。

まるで、優木さんのことを知っているかのような……。

多分これは、私の知らない話だ。


天「姉さんを……瑜伽かなでを……覚えていますか?もえ先輩」

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RIO - 一昨年から読ませてもらってるんですけど、コメントするのが今になってしまいました…(多分)。というか、今までの話もそうなんですけどホンマに毎回ハラハラしながら読ませてもらってます!更新頑張ってください! (2021年11月4日 1時) (レス) id: 759836d8d0 (このIDを非表示/違反報告)
ありりん(プロフ) - 鈍感少女シリーズ大好きです😊💕完結までどうなるのかドキドキで楽しみにしています😆✨これからも頑張ってください! (2021年9月27日 19時) (レス) @page13 id: 3650cccc93 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くれは* | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2021年9月15日 19時

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