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76. オカンとオトン ページ29

貴方side




ユラユラとゆっくりした揺れ方、聞こえてくる静かな話し声、たまに聞こえる大声……。

それらを感じながら、私はゆっくり目を開けた。


目の前には天井が……なかった。

代わりに、制服姿で歩く花巻さんと松川さんが見えた。


待って、これどういう状況!?



花「あ……おい!」


花巻さんと目が合った途端、花巻さんが焦った声を出した。


だから、これどういう状況!?


松「岩泉、若葉起きたぞ」

岩「はっ!?」


お腹のあたりから来る、声を出す時特有の振動。

ようやく、自分のいる場所が分かった。

ここ……ハジメの背中だ。


つまり、おんぶされているのである。


及「Aちゃあああああん!!!」


徹が勢いよくこちらに向かってくる。


え、待って……普通に引いた←


岩「及川、うるせぇ!!!」

松「本人マジで意味わかってないからやめとけ」


流石、青城のオカンとオトンです←


岩「大丈夫か、A?」

花「具合どうよ?」


具合……そう言われてから、やっと思い出した。

今日の部活であった出来事。

あれは昔の発作が蘇ったみたいで、結構苦しかったな……。

でも、金田一と国見がいたし、処置もちゃんとしてくれたみたいで、今は少し息苦しいだけで、特に何も無い。

ほんとに良かった。

後で2人にはお礼しなきゃ!


貴「もう大丈夫です。ご心配をお掛けしました」

花「そうか、なら良かった」

岩「若干息苦しい以外に、なんかないか?」


ハジメなんで分かるの……怖いんだけど。

これが幼馴染の勘ってヤツか……恐ろしい。


貴「もう大丈夫だって」

岩「ホントだな?まあ、家帰ってからもう1回詳しく聞くか」


ねえ、大丈夫だってば、ハジメ。過保護かw


及「とにかく良かったよ!ずっと目が覚めないと思ってたからさ」

貴「そこまで!?もう、大丈夫だってば。
あ、そうそう。あのあと結局どうなったの?」

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uefHYEIGisXCsvG(プロフ) - 優木さんの気持ち、よく分かる。世の中ってすごく不公平だよね。私は優木さんにちょっと感情移入しちゃうとこあるな〜 (2020年12月18日 16時) (レス) id: 4cefab5fa3 (このIDを非表示/違反報告)
朱夏(プロフ) - 77話神です!好きです!頑張ってください!(o^^o) (2018年9月19日 0時) (レス) id: ba5d47934d (このIDを非表示/違反報告)
(名前)あやな(プロフ) - これヤバイね。( ̄▽ ̄;)優木ちゃんドンマイ(´▽σ`)σ♪ (2018年9月14日 5時) (レス) id: 94765e7d31 (このIDを非表示/違反報告)
*マル* - 修羅場で優木先輩やっちゃった(^O^) おわたー  (2018年9月14日 3時) (レス) id: 30b0dac975 (このIDを非表示/違反報告)
あゆか(プロフ) - 修羅場!!若葉ちゃんがんばれー!! (2018年9月12日 19時) (レス) id: fb58e16ee5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くれは* | 作成日時:2018年8月25日 16時

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