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71. 嫉妬している目 ページ24

しかし、それは叶わず……。


ドン!!


私は、優木さんに押されて壁に背中を強打。

優木さんは、私を掴む手を放さず、更に力を入れてくる。


貴「グッ……」

桃「いいよね、あんたは。
及川君と岩泉君と幼馴染で。
しかも、国見君と金田一君は中学時代のチームメイト。
そりゃ、部員の中にも完全に溶け込めるわ。
ほんとに、なんでこんな不公平な思いをしなくちゃならないの!?
私が今の信頼状況を作るまで、どれだけ苦労したと思ってる?
それなのに、アンタは一瞬でそれを覆して……」




ああ……





これは、嫉妬だ。





今の優木さんの目。

そういう目をした人は、中学の時に何度も見てきた。

こういう人が、どんなことをしてくるかは、私でも想像がつく。



桃「あんたなんか消えればいい!!
いなくなればいい!!!
もう私の邪魔しないで!!」


ほら……そうやって、邪魔なものを消そうとする。


岩「おい……何言ってんだ、てめぇ」


ハジメが1歩前に出ようとしたのを、徹が腕で制した。


及「優木ちゃん。
俺たちは、1年の時からずっと一緒に部活やってきたよね。
同じスタート地点から俺たちを支えてきたマネージャーを、俺たちは少なくとも信用してたよ。
だから、部員目当てのマネージャー希望が何かやってきても、俺たちはずっと優木ちゃんを信じてきた。
君が、いつからそんな考えを持つようになったかは分からないけど、今の君は、部員目当てのヤツらと何ら変わりないことをしているよ」


徹の声のトーンは少し低かったけど、でも、優木さんを嫌いになったようには見えなかった。

きっと、優木さんがずっと欲しがっていた信頼が、まだ残ってるんだと思う。


桃「そんなこと分かってる!!
でも……別にいい!私は最初から、バレーなんかに興味ないし、皆が大会で何処まで行こうが、私はどうでもいいから。
だけど、コイツは許さない!!!」


優木さんの言葉に、部員の空気が一瞬で変わった。

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uefHYEIGisXCsvG(プロフ) - 優木さんの気持ち、よく分かる。世の中ってすごく不公平だよね。私は優木さんにちょっと感情移入しちゃうとこあるな〜 (2020年12月18日 16時) (レス) id: 4cefab5fa3 (このIDを非表示/違反報告)
朱夏(プロフ) - 77話神です!好きです!頑張ってください!(o^^o) (2018年9月19日 0時) (レス) id: ba5d47934d (このIDを非表示/違反報告)
(名前)あやな(プロフ) - これヤバイね。( ̄▽ ̄;)優木ちゃんドンマイ(´▽σ`)σ♪ (2018年9月14日 5時) (レス) id: 94765e7d31 (このIDを非表示/違反報告)
*マル* - 修羅場で優木先輩やっちゃった(^O^) おわたー  (2018年9月14日 3時) (レス) id: 30b0dac975 (このIDを非表示/違反報告)
あゆか(プロフ) - 修羅場!!若葉ちゃんがんばれー!! (2018年9月12日 19時) (レス) id: fb58e16ee5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くれは* | 作成日時:2018年8月25日 16時

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