【HQ】鈍感少女 vs 嘘つき少女

59. 連続遅刻 ページ12

岩泉side




朝、及川たちとAのことについて話したあと、いつも通り練習が始まった。

しかし、早速おかしいところが1つ。


マネージャーの優木が、まだ来ていない。

いつもなら俺たちと同じくらいの時間に来て、仕事を始めているはずなのに。


桃「すみません、遅れました！」


部活が始まって数分後、やっと優木が来た。


及「お、やっと来た！なんかあったの？」


及川の問いを聞きながら、俺はジッと優木を見ていた。

何か怪しいことがあっても、見落とさないようにするためだ。


桃「もう、言ったじゃん、及川君！目覚まし時計壊れたんだってば！」


そう言えば、昨日言っていたような……。

だが、それなら別の方法とかあるんじゃないか？

少なくとも、朝練に遅刻しないようにって考えねぇのか？


及「あ、そう言えばそうだったね。じゃあ、今日もよろしく」


及川は、説教する気はないらしい。

まあ、ただでさえ、朝練は時間がないからな。あまり、無駄な時間を作りたくはない。

及川の言う通り、幼馴染を庇っている目で見てしまっているからかもしれないが、俺は暫くの間、優木の行動を慎重に見ることにした。

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