【HQ】鈍感少女 Another 3

1085. 終わらない悩み ページ46

夕飯もお風呂も終わって、あとは寝るだけとなった時、明日からのことを後回しにしていたことに気づいた。

その途端、また肩が重くなる。

寝ながら考えようかとも思ったけど、長旅で疲れてるし目をつぶったらすぐに寝てしまいそうだ。

明日は土曜日だけど、赤葦さんは部活だろうし。

同じ時間に起きて家を出ないと、流石に知り合いと言えど親と一緒は気まずい。

宮城に行くか、若葉さんが入院している病院を探すか……。


赤「何か、悩み事？」


ため息をつきそうになったとき、赤葦さんが遠慮がちに声をかけてきた。

セッターだし、そういうところはバレるよね……。


天「宮城に行くか、若葉さんのところに行くか迷っているんです」


はぐらかすための嘘も見つからず、私は包み隠さずに話してしまった。

どちらも急用ではある。

宮城には御央花神悠がいるし、一度対峙したことがある私が行ったほうが、多分解決しやすい。

宮城で何が起きたのかが分からないから、余計に早く確かめに行きたくなる。

でも、今宮城に行ってしまったら、東京にいる若葉さんにはしばらく会えなくなる。

関わっている彼女を抜いて解決まで持っていくのは良くない。

しかも、部外者の私が。

1番いい方法は、私と若葉さんが一緒に宮城に戻って、この件を完全に終わらせること。

でも、そのためには入院している若葉さんをどうにかして宮城に連れていかなくてはならない。

もし、若葉さんの体調が戻っていないところに私が行っても、どうにもならない気がして、でも宮城にこのまま行くのは後ろ髪引かれてしまって、ずっと終わらない悩みとなってしまっていた。

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