1044. もどかしい時間 ページ5
岩泉side
ミーティングが終わった。
一先ず、これから先の行動は慎重になるらしい。
黒幕が誰だかハッキリしない以上、俺たちも目立って動くことは出来ない。
だからなのか、今回俺がすることは何もない。
それが悔しくて、もどかしかった。
俺はAといた時間が1番長いし、一緒に住んでいる。
それなのに、何もすることが出来ないなんて幼馴染失格だろ……。
そんなに俺は、頼りないんだろうか?
相手が頭脳派な分、自分に出来ることが少ないことはなんとなく察してはいたが、いざ自分にすることがないと正直不安だ。
何か手がかりはないかと、Aの部屋の中を少しだけ調べた。
流石にクローゼットの中までは開けなかったが、それ以外のところを調べても特に何かが出てくるわけじゃなかった。
置き手紙もないし、本当にいつ「ただいま」と帰ってきてもおかしくないほど、Aの部屋は変わっていない。
強いて言うなら、Aが消えた日から、俺が持っていたはずの吸入器が消えていた。
多分、Aがこっそり取ったんだろう。
それがあれば一先ずは安心だと思っていた矢先に、及川からAが東京の病院に入院していることを聞いた。
病院にいるから安全だとも考えられるけど、前に通院していた医者から言われた悪化しているという言葉が頭から離れない。
喘息で死ぬなんて話は聞いたことないが、それでも心配なことに変わりはなかった。
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さくらんぼ(プロフ) - 3年間、初期から見てます!!更新頑張ってください!! (2021年7月22日 19時) (レス) id: e98feceda5 (このIDを非表示/違反報告)
くぅ助(プロフ) - めっちゃ次の展開が楽しみで、毎日楽しく見させてもらってます!!!頑張ってください! (2021年6月1日 20時) (レス) id: e081d66984 (このIDを非表示/違反報告)
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