1066. 行き過ぎた恋 ページ27
蓮耶匁の動きが止まる。
正しくは、口をポカンと開けてこちらを見ている。
怒られるか、それとも……。
こいつを興奮させると、春高予選の二の舞になる。
そうさせないために言葉を選んで話していたのに、最後の最後に言ってしまった。
どのみち、蓮耶匁とは分かり合えないと思っていたから、これからも仲良くなるつもりはなかったけど。
それでも、何を言われるのか分からない不安はあった。
それと同時に蓮耶匁がずっと黙っているのも、それはそれで怖かった。
蓮「……そっか」
呟くように聞こえたその声は、穏やかだった。
恐る恐る蓮耶匁の顔を見ると、表情は笑っていた。
何かを確信したようなその表情に、俺はまだ安心出来ないでいた。
蓮「僕は、たとえAさんが僕のことを嫌いでも、ずっと好きでいようって思ってたんだ。それくらい、好きだった。……初恋だったから」
蓮耶匁のその声はとても苦しそうで、俺は少しだけ顔を顰めてしまった。
行き過ぎた恋をしてしまうのは、何も蓮耶匁だけじゃない。
影山が好きなやつもそうだったし、岩泉さんが好きな先輩もそうだった。
面識のない人を好きになったら、その人と話す機会を探さないといけない。
蓮耶匁はそれをしていただけなんだ。
それが徐々にエスカレートしていったのだろう。
あの時、真川さんのFretterのアカウントを知らなければ、蓮耶匁は若葉と仲良く過ごせる未来が来てたのだろうか？
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さくらんぼ(プロフ) - 3年間、初期から見てます！！更新頑張ってください！！ (2021年7月22日 19時) (
レス) id: e98feceda5 (このIDを非表示/違反報告)
くぅ助(プロフ) - めっちゃ次の展開が楽しみで、毎日楽しく見させてもらってます！！！頑張ってください！ (2021年6月1日 20時) (レス) id: e081d66984 (このIDを非表示/違反報告)
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