1065. ずっと疑問だったこと ページ26
蓮「聞きたいことは終わったか」
蓮耶匁は、どこかつまらなそうに俺を見ていた。
男と話すのは嫌だってか。
本当にこいつ、若葉じゃなくても女子なら誰でもいいんじゃないか?
金「……最後に1つ聞きたい」
蓮耶匁は、5月から若葉に恋をしていると言った。
それが本当に恋なのか、俺はずっと疑問だった。
だって……
金「バレー部に入部したばかりの時、猫かぶってただろ。なんでそれをやめた?」
猫をかぶる理由はなんとなく分かるから、それをやめた理由が分からなかった。
最初の方は、若葉とも仲良くやっていただろ。
あのまま続いていれば、部活を追い出されることも、若葉に嫌がられることもなかったはずなのに。
蓮「……あんな男だらけのところにいたら、焦るのも当然だろ。僕は、あの子の1番でありたかった。僕だけを見ていて欲しかった。ずっとずっと、僕の隣にいてくれれば、それで良かったんだ」
蓮耶匁なりに真剣に考えて導き出した答えだとでも言うのだろうか。
恋人ならまだ分かる……いや、それでも俺は微妙かもしれない。
でも、恋人でもない男女の間にそんな感情が一方的に押し付けられたら、関係が破綻するのは当たり前のことだ。
蓮耶匁のこの考えが変わらない限り、蓮耶匁は若葉に恋をすることが出来ないのだ。
悩みを吐露して俯いている蓮耶匁に、俺は口を開いた。
金「……蓮耶匁。俺は、恋愛には詳しくない。でも、それは恋じゃなくて所有欲なんじゃないか?」
108人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さくらんぼ(プロフ) - 3年間、初期から見てます!!更新頑張ってください!! (2021年7月22日 19時) (レス) id: e98feceda5 (このIDを非表示/違反報告)
くぅ助(プロフ) - めっちゃ次の展開が楽しみで、毎日楽しく見させてもらってます!!!頑張ってください! (2021年6月1日 20時) (レス) id: e081d66984 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ