1018. 俺も同じ気持ちだ ページ27
研「結論を急ぐのはよくないと思う」
2人の会話を聞いていて、このままでは埒が明かないと思った。
2人がAのことを思って言っているのは分かった。
それは俺も同じだ。
でも、Aが倒れてしまった今、Aの意思を聞くことは出来ない。
だから、ここで2人の意見のどちらが良いかを決めるなんて不可能だ。
それなら、Aが起きるまで、そして心の整理がつくまで何も話さないでおくのが1番なんじゃないかと思った。
それに……Aが倒れた原因はそれなのだから、尚更先を急いで悪化させる方が良くない。
俺がボソッと口にした意見は、果たして青城の主将にまで届いただろうか。
クロは聞こえていたのか、ハッとした目でこちらを見ている。
研「Aが倒れた原因は、その嫌がらせを自分がしてしまったこと。多分、Aは今も自分を責め続けている。起きた瞬間にそんなこと聞いたら、また同じことの繰り返しだよ」
今度は少し大きい声で、青城の主将にも聞こえるように言った。
両方とも沈黙してしまった。
それを先に破ったのはクロの方だった。
黒「そうだな……。Aの体調を最優先にしよう」
及『でも退部届けはどーすんのさ?』
黒「別に、Aがいなくてもそっちにはもう1人マネージャーがいるんだろ?退部届けは受理せずに保留にしとけばいいじゃねえか。また進展があったら連絡する」
及『……分かったよ』
大きなため息のあと、青城の主将はそう返事をして通話を切った。
それと同時に、クロも大きなため息を吐く。
この2人、争っているけど似たもの同士なんだな。
1019. 見つからない方法→←1017. 解決が上手くとも
119人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
yu(プロフ) - 1000話みても全然飽きなくて考察はできないけれど次どんな展開が待ち受けてるんだろうといつもドキドキしてます!主人公の複雑な所がすごい好きです…これからも応援してます!! (2021年5月7日 0時) (レス) id: 57a83010d4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ