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884. 問題にならないように ページ31

影山に掴まったまま、声のするほうを見ると、徹とハジメがこちらにかけてくるところだった。

2人の姿が見えた瞬間、もう我慢の限界だった。

私は影山から離れ、2人に向かって手を伸ばす。


貴「ハジメ!徹!」


ハジメが真っ先に抱きしめてくれ、私はその腕の中で号泣してしまった。


及「げ、飛雄……」

影「及川さん……」


残った2人は、中学の先輩後輩。

気まずくなるのは分かってたけど、今は涙を止めることが出来なかった。

ハジメはずっと、私の頭を撫でて安心させるように背中をトントンと叩いてくれた。


及「飛雄に聞くのもあれだけど、Aちゃんの他にもう1人青城のジャージ着たやついなかった?」


徹が尋ねているけど、多分影山は知らないと思う。

だって、蓮耶匁君は今、牛若に足止めを食らっているはずだから。


影「やっぱり……」


そう呟いた影山の一言を、徹もハジメも聞き逃さなかった。


及「やっぱりってどういうこと?」

岩「影山、なんか知ってんのか?」

影「いや、知ってるというか……若葉から聞いたというか……」


言葉を濁す影山に、私は泣きながらハッとした。

そうだ、影山はあの日誰にも知られないようにこっそりと青城に入ったんだった。

それがバレたら、問題になっちゃう。

説明しようと口を開いたけど、先に言葉を発したのはハジメだった。


岩「そういえば、前に話してたな。影山がAのこと好きなんじゃないか……みたいな話」

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にろちゃん - 牛島さんの口調はだいたいあってると思います!とても面白かったです! (6月25日 22時) (レス) @page28 id: 6a8e0333e2 (このIDを非表示/違反報告)
いぬ - はじめまして!とても面白くて一気に読み進めちゃいました!これからも応援しています!! (2020年12月2日 22時) (レス) id: 29faa5c20f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くれは* | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年11月2日 19時

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