【HQ】鈍感少女 vs 初心男子？ 2 (ページ41)

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846. 調子を引き出す力ページ41

京谷さんが、助走する。

しかし、それは普通のネットに対して垂直に走るのではなく、ほぼ真横。

そこから跳んで京谷さんは、超インナーコースにスパイクを決めた。

烏野はブロック3枚だったのにも関わらず、だ。

これは予測してそこにレシーバーがいない限り取るのは難しい。

ハジメのジャンプサーブで試合再開。

澤村さんが上げるけど、ボールは青城側に返ってくる。

それを徹はまたしても京谷さんに上げた。

センターから入ってきた金田一が、さっきのような割り込みプレーを気にしてか、跳ぶのがぎこちない。

溝「やはり慣れない分、ギクシャクしますね」

監「しばらく様子を見よう」

コーチはどこか渋い顔をしているけど、監督はこれも想定内だったようで落ち着いている。

ハジメがもう一本サーブを打つけど、今度は澤村さんが綺麗に拾った。

日向君と影山君の速攻が来るも、ハジメがレシーブする。

おお……ハジメが活躍してる……！

再び、金田一と京谷さんが助走を始める。

またしても、徹は京谷さんに上げた。

徐々にのってきたのか、京谷さんのスパイクは誰にも触れられることなく烏野側のコートに落ちた。

素人目でも、京谷さんの調子が良いのが分かる。

徹はきっと、それを引き出そうとしているんだ。

それを最優先にして京谷さんにボールを上げている。

多分、調子を上げてきたら、他の人にもトスを上げて全体の調子を上げていくんだろうな。

まあ、京谷さん、着地の時に思いっきり花巻さんとぶつかってたけどね。