【HQ】鈍感少女 vs 初心男子？ 2 (ページ40)

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845. 感情に忠実な人ページ40

京「試合出てもらえないから、ストレス溜まってたんで……」

ハジメにゲンコツを食らわされ、頭にタンコブを作った京谷さんがボソッと呟くように理由を説明した。

か、感情に忠実なんだね、この人。

青城のメンバーの中でもハジメの言うことは一応聞くみたいだから、マイルールが絶対的なんだろうな。

そんなことを考えている間に、第2セットが始まった。

京谷さんは、そのまま国見に代わってコート内に立っている。

ここで取り返さないと、もう青城は後がない。

徹が上手く京谷さんを使いこなせれば歯車が噛み合うと思うけど……。

東峰さんのサーブで試合開始。

東峰さんも、ジャンプサーブになっていた。

本当に、烏野は全員何かしら新しい武器を手にしたような気がする。

進化って怖いな……。

東峰さんのジャンプサーブは、幸か不幸かアウトだった。

青城が先に1点奪取する。

続いて、徹のジャンプサーブ。

でも、こちらもアウトに終わった。

徹のサーブは、強さを上げた分コントロールがしにくいから大変なんだろうな。

すんごい苦しそうに悔しがりながらコートに戻るから、思わず笑いそうになっちゃうんだけどね。

次の月島君のサーブは、なんとネットイン。

前衛にいたハジメがなんとか拾うけど、ボールは烏野側にいってしまう。

田中さんのスパイクを渡さんが拾い、徹がトスした先には京谷さん。

一発目から京谷さんにトスを上げるつもりなんだ。