【HQ】鈍感少女 vs 初心男子？ 2 (ページ39)

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844. 本当にごもっともページ39

影山のサーブをなんとか返した渡さん。

それをすかさず徹がトスしてハジメが打つ。

青城のポイントは23になり、あと1点でデュースだ。

そんな中で、突然笛が鳴る。

京谷さんと国見が交代することになった。

監督、これは賭けに出たんじゃ……。

デュースになるか烏野がセット取るか、京谷さんに託したんだろうな。

まあ、多分本人はいつも通りマイペースでやるんだろうけど。

次のサーブはハジメ。

澤村さんがレシーブし、影山のトスからの田中さん。

金田一がワンタッチしたボールを渡さんが拾った。

あ、金田一が入ってきているな、と思った時だった。

金田一と徹の間を、京谷さんが割って入ってきた。

私は口をあんぐり、コーチは思わず立ち上がって「危ねぇ！」と言っていた。

そして、徹が誰かに上げるはずだったボールを、京谷さんは奪い取るようにして烏野のコート側に打った。

びっくりしながらもブロックする日向君は流石としか言いようがないけど、他の烏野の人たちも唖然としていた。

金田一はその場に尻もちをつき、誰もがボールの行く末を見守る中、ボールはコート外に落ちた。

審判の持つ赤旗が上がる。

ア、アウト……。

マジか、京谷さん……。

人との馴れ合いとか嫌いそうだなとは思ってたけど、本当に突っ込んでくるとは……。

徹も驚いて何も言えないようで、固まっていると、横からハジメが出てきて京谷さんに思いっきりゲンコツを食らわせた。

岩「危ねぇだろうが！」

いや本当にごもっともです……。