【HQ】鈍感少女 vs モブイン少女

756. もう会えない ページ46

天「とても申し訳ないんだけど、私、この高校を辞めるのよ」

貴「えっ……」


びっくりだった。

この時期に高校を辞めるなんて、普通なら出来ないはずなのに。


天「言ったでしょ？私は悪女を倒しているって。この学校だけじゃなくて、いろんな高校を回っているの。だから、また次の高校に行かないといけないの」

貴「それって……どこなの？」


近くなら、学校帰りに会うことも出来るはずだけど。


天「兵庫県なの。だから、もう会うことはないと思う」

貴「そんな……」


せっかく心強い仲間が出来たと思ったのに、もう会えなくなってしまうなんて。

確かに、兵庫と宮城じゃ簡単に行ける距離じゃない。

東京よりも遠いのだ。

会って話すためだけに新幹線に乗って行くなんて、どれほどお金がかかるのかも分からない。

どうして、いつも良い人が離れていってしまうんだろう？

もっと自分と気が合う人が近くにいてもいいはずなのに。

それとも、私の性格に問題があるんだろうか？


天「……もし、私の助けが必要なら、連絡先教えようか？」


私があからさまにしょんぼりしたのを察したのか、瑜伽さんがそう提案した。

普段の私なら、迷惑になるからって断っていたかもしれない。

でも、この時はそんなことに構っていられなかった。

犯人の手がかりをつかむ可能性が少しでもあるなら、このチャンスを無駄にしない方がいいと思ったのだ。


貴「お願いします！」

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完全に忘れておりました、すみません。

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