【HQ】鈍感少女 vs モブイン少女

747. 理由と違和感 ページ37

瑜伽side



天「じゃあ、見せてくださいよ、その理由」


喘息の話を持ち出した途端、急に雰囲気が変わった及川徹。

なるほど、若葉Aの喘息の話は地雷なのね。

だからといって、喘息であることを理由にマネージャーの仕事を怠っているなら許さないけど。


天「さっき一応、若葉さんからそれとなく聞いてはいるので。若葉さんを殴ったという子から聞きましょうか？」


私は、及川徹が何かを言う前に先に言っておいた。

若葉Aが、部員とマネージャーに対してどのくらい温度差があるのか分からないけど、2人の話が合わなかったら困るから、もう先に若葉Aがこんなことを言っていたと知ってもらう。

そうすれば、話が合わない時点で及川徹は若葉Aの嘘に気がつくはず。


及「あーその子か。理由も何も無いでしょ、殴ったし嫌がらせをしていたことも認めたし、尚且つ反省の色も見えなかったから」


さも当然のように言う及川徹。

殴った……ねえ。


天「その殴ったことや嫌がらせはどこからの情報ですか？若葉さんからですか？」

及「そうだけど？まあ殴っているところは実際に見たけどね」


見たのか……それは確かに相手が悪い。

一応、ちゃんとした証拠はあるみたいだけど……そうすると、私の考えが間違っていたことになる。

この違和感、もしかして私の考えと事実の違いから感じているものなんじゃ……。

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