266. ハッピーバースデー！ ページ29
ドアを開けると、中はなぜか電気が消えていた。
轟は、下駄箱で靴を履く前に立ち止まって辺りを見回す。
轟「なあ、A。変じゃねえか？」
貴「え、何が？」
いつも通りといった様子で下駄箱に靴をしまうAが、轟を見て首を傾げた。
轟「なんで1階の電気が消えてんだ？もう皆、帰ってるはずだろ？」
Aが2人で帰りたいというから、わざわざ皆が帰った後に2人で帰ったのだ。
もうとっくに、皆ハイツアライアンスにいるはずなのである。
しかし、Aは不思議がるどころか、ニヤッといたずらっ子のような笑みを浮かべた。
貴「ちょっとこっち来てよ、焦凍」
靴をしまった轟の手を引き、キッチンの方へと向かうA。
いつもなら、ここでオロオロするはずなのに、まったく平気だ。
キッチン前まで来ると、Aは轟の背後に回り、ドン！と轟の背中を押した。
轟「おい、A、何を……」
皆「ハッピーバースデー！！」
轟が背後を見た瞬間、皆がクラッカーを鳴らしながら、キッチンの隅から、壁の影から、エレベーターから出てきた。
カチッと誰かが電気をつける。
皆の声に前を向いた轟は、皆の姿を見て大きく目を見開いた。
すっかり忘れていたのだ、自分の生まれた日を。
クラスの皆が、笑って轟を迎え入れている。
その様子に、轟は胸の奥が熱くなるのを感じて、思わずAの方を見てしまった。
Aは笑っていた。
最近は見ていなかった、思いっきり心から笑っている顔で。
それに釣られるように、轟の口角が上がっていった。
轟「皆、ありがとな」
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林檎 - 戻る方法キスとかやったら、嬉し過ぎる、、、相澤先生お願いします>^< (2019年12月18日 13時) (
レス) id: 470b7ea6e1 (このIDを非表示/違反報告)
ふじりんご(プロフ) - お見合い相手が実は轟くんでした…とかないかな( ；∀；) (2019年12月13日 20時) (レス) id: 42d7d11660 (このIDを非表示/違反報告)
まろ - あー、ヤバいこれ面白すぎて吐血した(笑) (2019年11月23日 11時) (レス) id: 8fe28b550e (このIDを非表示/違反報告)
麗奈(プロフ) - この作品が本当に好きで毎回楽しみにしてます(＞＜)これからも頑張ってください！ (2019年11月19日 21時) (レス) id: 8f7b4772e3 (このIDを非表示/違反報告)
林檎 - 続編や！嬉しい！！そしてかっちゃん出てきて、轟くん出てきてなんて、脳が爆発する>∀< 無理せず頑張ってください！！ (2019年10月30日 22時) (レス) id: 470b7ea6e1 (このIDを非表示/違反報告)
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