455. 究極のマジレス ページ8
今日の午後はギャラリーが開放されているらしく、部員以外の生徒や先生が応援出来るようになっている。
皆が試合をしている少し頭上を見れば、ギャラリーには先生やら生徒やらの姿が見える。
おかげて、そっちが少し気になっちゃって集中し切れていない。
まあ、まだ大声を上げる人がいないってのが幸いなんだけど。
と思った時だった。
走れ 走れ 夢に向かって
ここで諦めたら 試合終了だ
甲高い声が突然体育館に響いた。
え、何?今の歌?どーした?
そう思ったのは私だけではないらしく、皆辺りを見回している。
すると、体育館のステージに1人の女子生徒がマイク片手に立っていた。
あの子が歌ったのかな……?
それにしても、声たっかいな……。
私、一瞬虫でも出て誰かが悲鳴をあげたのかと思ったもん(失礼)
生憎、私は今流行りの歌はまったく聞いてない。
だから、あの子の歌がアーティストの曲なのか自作なのかは分からない。
分からないけど、取り敢えず突っ込みたいのは、夢っていうのは叶わないから夢なんだよっていう究極のマジレス。
夢って部分、目標に変えてくんないかな?って言ったら水差してるみたいになるから言わないけど。
歌詞が良かろうが悪かろうが、そんなことはどうでもいいわけだし。
問題は、皆が集中して戦ってる中で、大声で歌ってるってこと。
バレーは、リズムも大事なスポーツ。
歌とか別のリズムが入ってくると、調子を崩しやすい。
応援したい気持ちは分かるんだけど、歌とか音楽の類は妨害になりかねないんだよなあ……。
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