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473. 証言の裏付け ページ26

黒「俺だよ。直接マネージャーから聞いた」


黒尾が手を挙げて、立ち上がった。

突然のことに、音駒の皆も驚いている。

しかし、孤爪だけが静かに黒尾を見上げていた。


木「聞いたって、どのマネージャーから?」


赤葦は、まずいと思った。

ここでAの名前を出してしまうと、1日目の二の舞になってしまう。

あの件は誤解ではなく、Aが何かしたのではないかと思ってしまう。

それは何としてでも避けたかった。

赤葦は、祈るように黒尾の次の言葉を待った。


黒「聞いたのはAだ。でも、裏付けくらい簡単に出来る。……谷っちゃん」


突然名前を呼ばれた谷地は、ビクッと分かりやすく肩を揺らした。


黒「急にごめんな。1つだけ質問させてくれ」


既に目を光らせている烏野3年を横目に、黒尾は震える谷地に優しく尋ねた。


黒「2日目からの仕事、來埜崎さんはいた?いなかった?」


小心者の谷地は、きっと長くは喋れない。

それを考慮してか、黒尾は2択で答えられる簡単な質問をした。

谷地は、少し考えるように俯いてから、僅かに首を横に振った。

こんな大勢に見られる中で、嘘をつけるほど谷地は肝が座っていない。

それは、木兎もなんとなく察したようだった。


木「あ、赤葦、マジか?」


赤葦に助けを求めるような目を向けてくる。

その目は、まだどこか嘘だと信じたいと感じさせる色が残っていた。

しかし、ここで嘘だなんて言えるはずもない。


赤「本当ですよ、木兎さん」


涼しい顔で、赤葦は言い切った。

474. 指摘される意見→←472. 信じる方法



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naonao(プロフ) - 続編多くて嬉しいです。応援してます! (2021年10月5日 5時) (レス) id: d20e044f3d (このIDを非表示/違反報告)
なな - めっちゃおもろいです!これからも応援してます!やっぱりり夢小説は、ハイキューだよねー (2020年10月19日 22時) (レス) id: e8db370297 (このIDを非表示/違反報告)
好きな給食はポメラニアン - あと、ログインが勝手に消えてて、再ログインしようとしても無理なんですが、どうすればいいですかね? (2019年9月2日 22時) (レス) id: 942676f078 (このIDを非表示/違反報告)
好きな給食はポメラニアン - ずっとめっちゃ応援しています!あと投稿の一番下で、用事が多いみたいなのでくれぐれもお身体、壊さないでくださいね。 (2019年8月30日 23時) (レス) id: 0a1a50f965 (このIDを非表示/違反報告)
- 遅れました、続編おめでとうございます!これで12作目ですねw毎日更新お疲れ様です!頑張ってください! (2019年8月21日 17時) (レス) id: f2ddedb80a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くれは* | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年8月8日 19時

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