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463. その立場じゃない ページ16

赤葦side


ずっと苦しそうにしていた若葉さんは、過呼吸が治まるか治まらないかの狭間辺りで意識を失った。

喘息、と聞くと咳のイメージが強いけど、普通の風邪みたいに咳が止まって終わり、ってなるとは限らないんだ。

あんなに辛そうな呼吸をする若葉さんを見て、俺は喘息を甘く見てたことを後悔した。

肝試しの時に起きたやつよりも、更に酷い発作に驚くと同時に、胸の奥にモヤモヤしたものが居座った。

若葉さんが意識を失うと、青城の岩泉さんが顔にぺちぺちと触れ、最後に額に手を当てた。


岩「及川、多分熱中症だわ」

及「えっ、水分はとってたはずじゃ……?」


2人の会話を聞いて、俺はこの2人は何も知らないことが分かった。

人一倍働いていたことも、嫌がらせに遭っていたことも、昨日から寝ていないことも。

きっと、若葉さんが気づかせないようにしてたんだと思う。

それに、俺も何も言わなかった。

2人を責めることが出来る立場じゃない。


及「岩ちゃんは、Aちゃんを保健室に運んで。それ以外の人はご飯だよ」


及川さんが、主将らしくテキパキと指示を出す。

青城の皆は、心配そうな目で若葉さんを見ながらも、食堂へと足を進める。

日向や灰羽、木兎さんもそれについて行き、あとは任せようと俺も続こうとした時だった。


及「黒尾クンと梟谷の……赤葦君だっけ?ちょっといい?」


何やら不敵な笑みを浮かべる及川さんに、俺は思わず黒尾さんの方を見てしまった。

黒尾さんも、訳が分からないと言った感じで俺の方を見てる。

大方、第1発見者だからだろう。

それなら、ちゃんとその時の状況を説明しないといけない。

俺は黒尾さんと、及川さんの後に続いた。

464. 犬猿の仲→←462. 呼ばれることさえも



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naonao(プロフ) - 続編多くて嬉しいです。応援してます! (2021年10月5日 5時) (レス) id: d20e044f3d (このIDを非表示/違反報告)
なな - めっちゃおもろいです!これからも応援してます!やっぱりり夢小説は、ハイキューだよねー (2020年10月19日 22時) (レス) id: e8db370297 (このIDを非表示/違反報告)
好きな給食はポメラニアン - あと、ログインが勝手に消えてて、再ログインしようとしても無理なんですが、どうすればいいですかね? (2019年9月2日 22時) (レス) id: 942676f078 (このIDを非表示/違反報告)
好きな給食はポメラニアン - ずっとめっちゃ応援しています!あと投稿の一番下で、用事が多いみたいなのでくれぐれもお身体、壊さないでくださいね。 (2019年8月30日 23時) (レス) id: 0a1a50f965 (このIDを非表示/違反報告)
- 遅れました、続編おめでとうございます!これで12作目ですねw毎日更新お疲れ様です!頑張ってください! (2019年8月21日 17時) (レス) id: f2ddedb80a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くれは* | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年8月8日 19時

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