168. 話せば分かる ページ26
操「貴方を初めて見た日、一目で惹かれた。
体育祭を見て、文化祭を見て、好きな想いはどんどん膨らんでいった。でも、いつの間にか貴方の隣には、いつもほかの女の子がいた。
それでも、諦めたくなかった！私のことを見て欲しかった！私がいるってことに気づいて欲しかったの！」
涙声になっていく操裁。
彼女はとっくに気づいていたのだ。
この恋が実らないことに。
どう頑張っても叶わないことに。
轟にも、それに少し似た感情はあった。
Aに片想いしていて、それが実るという保証はない。
それどころか、Aの見合いが決まってしまえば、轟は身を引かなくてはいけない。
そのことを考えると、複雑な感情が芽生えるのだ。
轟「それは、俺も一緒だ。片想いしていても、それが叶うとは自分でも思えない。それでも諦めたくないし、アイツに気づいて欲しいって思う。だから今は、自分に出来ることをしたい」
少しでも長くAのそばに。
本当は、こんなことをしている時間すらもったいないのだ。
操裁は、不思議そうに轟を見て瞬きをした。
操「貴方でも、実らない恋があるんだね」
轟「当然だろ。簡単に上手くいくなら、こんな苦労はしねえ」
おそらく、Aは轟に好かれていることすら気づいていない。
でも、気づいていなくても、友達止まりでも、一緒にいたいという轟の気持ちに変わりはない。
操「なんか、不思議。片想いとかしなさそうな感じしたから」
轟「そうか？まあ、気づいたのは最近だけどな」
そう言いながら、轟はどこかホッとしていた。
操裁も話せば分かる人だったということに。
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轟推し - とても感動して、目から涙がこぼれました。これからも、がんばってください！ (2020年5月9日 3時) (
レス) id: 465ea38479 (このIDを非表示/違反報告)
マカロン - 続きがとても気になる!!!! 更新頑張ってください! 楽しみにしてます。 (2019年8月22日 11時) (レス) id: 0dcad5eff6 (このIDを非表示/違反報告)
のまーん(プロフ) - きゃーっ！キマシタワー！破壊力パネェ！ (2019年8月19日 19時) (レス) id: 40246c291e (このIDを非表示/違反報告)
日向夏 - 轟くんカッコいい！いつもドキドキしながら読ませていただいてます。毎日更新ありがとうございます！これからも頑張ってください。応援しています。 (2019年8月12日 22時) (レス) id: 687d110e3e (このIDを非表示/違反報告)
漓娜(プロフ) - ああ、、、好き… (2019年8月10日 2時) (レス) id: 47b69fc756 (このIDを非表示/違反報告)
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