166. 反撃ののろし ページ24
その日の放課後。
相変わらず、2人は別々の人と帰っている。
轟とAが出ていく度に、皆は心配そうな目を2人に向けた。
でも、誰も何も言わない。
上鳴の案で、今回の解決は2人に任せることにしたのだ。
しかし、それがなくとも、皆2人を見て楽しんでいたという罪悪感もあり、その話題を出すことすら躊躇いがちだったのだが。
そんなことは梅雨知らず、轟は操裁と手を繋ぎながら帰っていた。
操裁はそれが嬉しいのか、目に見えて嬉しそうだ。
すると、突然轟が足を止めた。
ハイツアライアンスに着いたわけでもなく、近くに店もない。
操裁が不思議そうに轟を見上げた時だった。
轟が無理矢理、操裁の手を振り払ったのだ。
操「っ……何するのよ！」
驚きと怒りが混じったような声。
しかし、轟は至って落ち着いていた。
黙ってこちらを見据える轟を、操裁は睨んだ。
操「いったいどういうつもり？」
2人の間を冷たい風が吹き抜けていった。
操裁の睨んだ顔は、どこか不安げなようにも見て取れる。
轟「どうもこうもねえ。もうこの関係を終わりにしようと思っただけだ」
落ち着いた声音で話す轟に、操裁はギリッと歯を鳴らした。
操「そんなことをしたらどうなるか、忘れたとは言わせないわよ……」
操裁は、怒りで震えた声でそう言うと、左ポケットに手を忍ばせる。
しかし、その動きが突然止まり、ハッとしたように轟を見た。
それに気づいた轟は、自分のポケットに手を滑り込ませた。
轟「探し物はこれか？」
轟の手には、ファスナーのついた小さなビニール袋に入ったAの髪の毛があった。
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轟推し - とても感動して、目から涙がこぼれました。これからも、がんばってください！ (2020年5月9日 3時) (
レス) id: 465ea38479 (このIDを非表示/違反報告)
マカロン - 続きがとても気になる!!!! 更新頑張ってください! 楽しみにしてます。 (2019年8月22日 11時) (レス) id: 0dcad5eff6 (このIDを非表示/違反報告)
のまーん(プロフ) - きゃーっ！キマシタワー！破壊力パネェ！ (2019年8月19日 19時) (レス) id: 40246c291e (このIDを非表示/違反報告)
日向夏 - 轟くんカッコいい！いつもドキドキしながら読ませていただいてます。毎日更新ありがとうございます！これからも頑張ってください。応援しています。 (2019年8月12日 22時) (レス) id: 687d110e3e (このIDを非表示/違反報告)
漓娜(プロフ) - ああ、、、好き… (2019年8月10日 2時) (レス) id: 47b69fc756 (このIDを非表示/違反報告)
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