161. 2人の後悔 ページ19
教室の後ろで修羅場を迎えてる最中、それを遠くからそっと眺める影が2つあった。
蛙「お茶子ちゃん……」
2人を心配そうに見る麗日と、その麗日をも心配する蛙吹。
2人は、Aが轟に別れを告げた瞬間、後悔の波が押し寄せてきていた。
それは、Aが轟のところに行く少し前の話。
轟と別々に登校してきたAを心配して、2人は休み時間になるとAのところへと行った。
麗「Aちゃん……その、大丈夫？」
少し陰っているようにも見えるAの表情に、麗日がおそるおそる尋ねた。
すると、Aは「んー」と間を空けた後、困ったように笑い「大丈夫だよ」と力なく答えた。
分かっていた。大丈夫でないことくらい。
大丈夫じゃないなんて言えないことくらい。
だが、大丈夫？と聞かずにはいられないほど、麗日も蛙吹も心配していたのだ。
詳しい事情は知らないにせよ、轟との仲がギクシャクしてることに変わりはない。
麗「轟君と、ちゃんと話した方がええんとちゃう？」
蛙「そうね。何があったかは分からないけど、有耶無耶にするのは良くないわ」
2人の提案に、Aはしばらくしてから、ゆっくり頷いた。
貴「……うん。そうだね」
どこか吹っ切れたようなAの顔に、2人とも轟と仲直り出来るのでは、と思っていたのだ。
しかし、結果はAの別れる宣言。
何がなんだか分からないまま、ただただ驚くばかりでいると、麗日の視界の端に緑谷と飯田が映った。
轟の近くにいることから、一緒に話していたことが分かる。
2人も、轟とAを見て驚いていた。
轟も轟だ。
Aのことが好きなはずなのに、別れ話にのってしまっていいのだろうか？
元々接点がほとんどなかった2人。
これまでいろんな共通点やお互いのことを知る機会があったとはいえ、ギクシャクしたままでは仮カップルの頃に戻れるとは限らない。
お互い話し合うのはメリットになるはずなのだが、結果的に2人は別れることになってしまった。
Aが轟に別れ話をするきっかけを作ってしまったことを、2人は悔いていたのだった。
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轟推し - とても感動して、目から涙がこぼれました。これからも、がんばってください！ (2020年5月9日 3時) (
レス) id: 465ea38479 (このIDを非表示/違反報告)
マカロン - 続きがとても気になる!!!! 更新頑張ってください! 楽しみにしてます。 (2019年8月22日 11時) (レス) id: 0dcad5eff6 (このIDを非表示/違反報告)
のまーん(プロフ) - きゃーっ！キマシタワー！破壊力パネェ！ (2019年8月19日 19時) (レス) id: 40246c291e (このIDを非表示/違反報告)
日向夏 - 轟くんカッコいい！いつもドキドキしながら読ませていただいてます。毎日更新ありがとうございます！これからも頑張ってください。応援しています。 (2019年8月12日 22時) (レス) id: 687d110e3e (このIDを非表示/違反報告)
漓娜(プロフ) - ああ、、、好き… (2019年8月10日 2時) (レス) id: 47b69fc756 (このIDを非表示/違反報告)
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