444. そんなやつじゃない ページ44
金「若葉は、そんなやつじゃないですよ」
考えていた時、金田一が口を開いた。
私はクロのことを知ってるけど、金田一からしたら他校の先輩。
いつも金田一は、徹の無茶ぶりも聞いてしまうほどのいい子だ。
それなのに、年上のましてや他校の人に反論するなんて、思ってもみなかった。
だから、驚いて私は金田一から目を離せなかったんだ。
金「若葉は、バレー部のことにはいつも真剣に取り組んでいます。同い年とは思えないくらい頼もしくて、信頼出来る仲間です。人を傷つけるような、そんな人じゃないんです」
真っ直ぐにクロを見据えて言う金田一が、とてもかっこよく見えた。
金田一の誠実で真っ直ぐなところは、昔から変わっていない。
でも、前よりも金田一が強く見える。
私の事頼もしいって言ってくれたけど、私からしたら金田一の方が頼もしく思えた。
すると、クロがはーっと溜息をついた。
そして、鋭い視線をこちらに向ける。
黒「だからなんだ？」
それは、私も見たことがない体を突き刺されるんじゃないかと思うほどで、私の背中を冷や汗が流れた。
私の知らないクロの1面だ……。
黒「確かに、俺もAと少し付き合いはあるから、こいつがどういうやつかくらいは知ってる。
でも、だからなんだ？今まで頼れるやつだったから、バレーのために頑張ってきたから、悪いことはしないって言いきれるのか？そんなやつじゃないって言いきれるのか？」
クロの言葉に、金田一が怯んだ。
クロの言ってることは最もだ。
どんなに違うと思っていても、現実までそうとは限らない。
黒「誰でも悪いことを初めてした時は、周りはそんなことするやつだとは思わなかったって言うだろうよ。だから幻滅して、人が離れていくんだろ？それでそいつは孤立すんじゃねえか」
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すいま - さすが。おつよい。 (2020年11月26日 3時) (
レス) id: cbeac085fa (このIDを非表示/違反報告)
なな - 私くれはさんの小説大好きだよ！！！だからこれからも頑張って！！ (2020年10月18日 21時) (レス) id: 260f58deaf (このIDを非表示/違反報告)
游 - 最近忙しくて、コメントできてなくてすみません…。もう１年たったんですね！！早かった…。今も昔も、変わらず大好きです。応援してます！ (2019年7月31日 20時) (レス) id: be253de246 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーや(プロフ) - 1年おめでとうございます!!これから鈍感少女シリーズ楽しみにしてます!更新頑張ってください!! (2019年7月20日 20時) (レス) id: 2f26a9a0e1 (このIDを非表示/違反報告)
うどん - 面白すぎて一気読みしました！荒らしにめげないその精神がすごいと思います！これからも頑張ってください！ (2019年6月30日 15時) (レス) id: d635d54193 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くれは*
| 作成日時：2019年6月14日 19時
