441. 無意識の中で ページ41
どうしよう……。
この後の3日間、スポドリなしで行くなんて無理。
流石に他校の粉末を貰うわけにもいかないし……。
考えるだけで頭が痛くなる。
誰だよ、ホントにもう……。
どうすればいいのか分からなくて、思わず両手で顔を覆ってしまった。
こんなことをしたって、何かが変わる訳でもないのに。
金「若葉、大丈夫か?これ片付けるの、俺がやっとくよ」
金田一の声にハッとする。
そうだ、こっちも片付けないといけないんだった。
昼休みの間に、片付けと今後のスポドリをどうするかを考えないといけないなんて……。
スポドリの粉末は、やっぱり買うしかない?
でも、この辺に売ってるところがあるのだろうか?
なかったら……。
そう考えていると、サーっと頭から下に血がおりて行く感覚がした。
頭の中が真っ白になる。
どうしよう……どうしよう……。
金「おい、若葉!おい!大丈夫か?」
金田一が体を揺すってくれたおかげで、ハッと視界がクリアになる。
貴「だ、大丈夫……ごめん……」
金「今日はもう休んどけよ。明らかに顔色悪いぞ」
金田一が、眉根を寄せて心配そうに顔を覗き込む。
貴「大丈夫……多分。ちょっと動揺しただけだから」
ヘラッと笑ってみせるが、金田一の顔に安堵の色はない。
金「お前な、それでGW倒れただろ?1人で抱え込むなって、及川さんたちにいつも言われているの忘れたのか?こういう時は、頼ればいいんだよ。1人でなんとかしようとすんな」
金田一の言ってることは正しかった。
私はまた、無意識のうちに1人でなんとかしようとしてたんだ。
貴「なら……金田一、手伝って」
私が言うと、金田一は笑顔でしっかり頷いた。
金「おう、任せとけ」
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すいま - さすが。おつよい。 (2020年11月26日 3時) (レス) id: cbeac085fa (このIDを非表示/違反報告)
なな - 私くれはさんの小説大好きだよ!!!だからこれからも頑張って!! (2020年10月18日 21時) (レス) id: 260f58deaf (このIDを非表示/違反報告)
游 - 最近忙しくて、コメントできてなくてすみません…。もう1年たったんですね!!早かった…。今も昔も、変わらず大好きです。応援してます! (2019年7月31日 20時) (レス) id: be253de246 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーや(プロフ) - 1年おめでとうございます!!これから鈍感少女シリーズ楽しみにしてます!更新頑張ってください!! (2019年7月20日 20時) (レス) id: 2f26a9a0e1 (このIDを非表示/違反報告)
うどん - 面白すぎて一気読みしました!荒らしにめげないその精神がすごいと思います!これからも頑張ってください! (2019年6月30日 15時) (レス) id: d635d54193 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くれは* | 作成日時:2019年6月14日 19時