416. ガチトーン ページ16
影山side
田中さんと山本さんが演劇部員を止めてくれている間に、俺らは走ってゴールにたどり着いた。
そこには、既にBチーム……いや、国見以外のBチームが待機していた。
……ん?Bチームだけ?
葉「おい、Aチームは?」
木葉さんが尋ねると、松川さんが首を横に振った。
松「まだ帰ってきてないみたいだ。この中で迷った可能性がある」
葉木「迷ったァ!?」
木葉さんと木兎さんが綺麗にハモった。
にしても、迷ったって一本道を迷うか普通?
日向とかならやりそうだが、金田一はそこまでドン臭くないぞ。
葉「おい、どうすんだよ。やっぱお前ら、逃げてきちゃダメだったんじゃねえの?」
木「今更そんなこと言うなよ!怖えもんは怖えんだよ!」
逆ギレに近い状態で怒鳴る木兎さん。
そんな中でも、松川さんは冷静に対処法を考えていたらしい。
松「で、俺今から探しに行こうとしてんだけど、ここら辺のことよく分かんねえから、梟谷の2人どっちかついてきてくれね?」
すると、2人は睨み合いをやめて松川さんの方を向いた。
葉「いや、今行ってもダメだろ。せめて、全員が終わってからの方がいいと思うぜ」
やんわり否定された松川さんは、その眉をピクリと動かした。
松「俺らの後輩がどうなってもいいと?」
葉「い、いや、そうじゃねえよ」
声のトーンが下がった松川さんに、流石の木葉さんもビビっている。
ただでさえ人相悪いもんな、この人(失礼)
葉「ほら、今行くと他のチームの邪魔になるだろ?別に熊とかが出るわけでもねえし。それに、もしかしたら遅れて戻ってくるかもしれねえじゃん?」
木葉さんが慌てて弁解すると、松川さんは納得したようだった。
松「じゃあ、Hチームが戻ってきても帰ってこなかったら、探しに行くからな」
葉「お、おう……」
松川さんのガチトーンに、木葉さんは引きながらも首をコクコク振った。
なんだあれ、こえー。
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すいま - さすが。おつよい。 (2020年11月26日 3時) (レス) id: cbeac085fa (このIDを非表示/違反報告)
なな - 私くれはさんの小説大好きだよ!!!だからこれからも頑張って!! (2020年10月18日 21時) (レス) id: 260f58deaf (このIDを非表示/違反報告)
游 - 最近忙しくて、コメントできてなくてすみません…。もう1年たったんですね!!早かった…。今も昔も、変わらず大好きです。応援してます! (2019年7月31日 20時) (レス) id: be253de246 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーや(プロフ) - 1年おめでとうございます!!これから鈍感少女シリーズ楽しみにしてます!更新頑張ってください!! (2019年7月20日 20時) (レス) id: 2f26a9a0e1 (このIDを非表示/違反報告)
うどん - 面白すぎて一気読みしました!荒らしにめげないその精神がすごいと思います!これからも頑張ってください! (2019年6月30日 15時) (レス) id: d635d54193 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くれは* | 作成日時:2019年6月14日 19時