「愛」ってなんですか!?【轟焦凍】 (ページ42)

今日:2 hit、昨日:5 hit、合計:273,813 hit

136. 事故再びページ42

夜のベッドの中、2人でキスをしたと思った次の瞬間、上司が女性の服を脱がし始めたのだ。

轟は再びAの目を素早く片手で覆うと、DVDの再生を止めた。

直感的にAにはまだ早いと思っていたのだ。

案の定、Aはさっきと同じように顔を赤くさせ、パニックになっていた。

貴「轟君、服！服脱がして……これ何？事件現場!?ここで事件起きてるの？え、さっきの何？」

轟「水無月、忘れろ……。さっき見たことは全て忘れるんだ」

ジタバタとするAを押さえ込んで落ち着かせる轟。

今度のDVDは所謂、18歳未満は見られないアッチ系のやつだったのだ。

いったい誰がこんなものを紙袋に入れたのだろうか？

もし、ミッドナイトが抜き忘れてそのまま轟たちに袋を渡していたとしたら、大変なことになる。

わざとだとは思っていないが、1度ミッドナイトに聞く必要があるだろう。

轟は、2枚のDVDを中が見えない小さな袋に入れた。

轟「ちょっとミッドナイト先生に聞いてくるから、水無月はここにいてくれ。すぐ戻ってくる」

貴「わ、分かった……」

Aは、轟が何をしているのか分からないまま頷いてしまった。

轟がガチャっと部屋のドアを開けると、どこか焦った顔をしている峰田と上鳴が廊下でウロウロしていた。

ちょうどドアから出てきた轟と上鳴の目が合う。

上「お、轟じゃん！峰田、轟に聞いてみようぜ」

峰「え〜。天然イケメンには分かんねえだろ」

乗り気でない峰田を無視して、上鳴は轟に話しかけた。

上「轟〜。峰田がDVDなくしたらしーんだけど、知らね？」

轟は、反射的に片手に持ったDVDの袋を見た。

これが峰田のものなら納得が出来る。

なぜ、あそこに混ざっていたのかは分からないが。

轟「これか？」

轟が袋の中を2人に見せると、2人はその場で大絶叫した。