92. 水無月の勘違い ページ45
女子棟5階に上がり、Aの部屋の前まで来ると、轟は携帯越しにAに「ドア、開けるぞ」と言い、扉を開けた。
部屋に入ってドアを閉めると、電気をパチッとつける。
すると、布団の中でうずくまっているAがいた。
轟「水無月……？」
轟が布団越しにAの背中を叩くと、ビクッと震えたAが布団からそっと顔を覗かせた。
貴「と、轟君……」
轟が思った通り、Aは涙目になっていた。
貴「さっき……カサカサって音が……」
青ざめた顔のAを見て、轟は部屋に虫がいないかを調べ始める。
しかし、虫を見つけられないどころか、カサカサという音すら聞こえない。
轟「水無月、何もいないぞ」
貴「え……？」
轟の発言に、Aは拍子抜けしたような声を上げた。
轟「外の風だ。ここに虫いないから、安心しろよ」
貴「良かった……」
どうやら、Aの勘違いだったらしい。
ホッとするAを見て、大丈夫だと思った轟は、ベッドから立ち上がった。
その腕に、Aが縋り付く。
轟「水無月？」
貴「その……まだ怖いから……一緒に寝てもいい？」
そこで轟は、自分から一緒に寝るかと聞いたことを思い出した。
轟は、サッとAに背を向けて屈んだ。
轟「乗れよ。ここ、怖いんだろ？」
一時でもゴキブリと閉じ込められた部屋で、1日も経たずに寝るのはキツい。
Aは小さい声で「ありがと」と言ってから、轟の背中に乗った。
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漓娜(プロフ) - キュンキュン通り越してぎゅんぎゅんする（） (2019年6月5日 20時) (
レス) id: 47b69fc756 (このIDを非表示/違反報告)
超能力者えのん＠紙#余韻(プロフ) - 僕は…気付いてしまった…91話の最初の方…｢表示｣が｢表情｣になっていたことに……いろはさんごめんなさい！気になっちゃい派になってしまいました… (2019年5月19日 0時) (携帯から) (レス) id: 1390b0b4be (このIDを非表示/違反報告)
IROHA*(プロフ) - ルルナさん» こちらこそ、すみませんでした。私が誤解したことに囚われず、ルルナさんの想像通りに書いてくださいな。同じような作品同士、私も応援させていただきます。お互いがんばりましょう！ (2019年5月10日 21時) (レス) id: 3fd8a40bef (このIDを非表示/違反報告)
ルルナ(プロフ) - IROHA*さん» ありがとうございます。こちらこそ誤解されるようなことをしていまい申し訳ありません。以後このような事がないように努めていきたいと思います。 (2019年5月10日 21時) (レス) id: e226e38a19 (このIDを非表示/違反報告)
IROHA*(プロフ) - ルルナさん» そうだったのですね、理由が聞けて安心しました！こちらこそ、誤解してしまってすみません。パクリでなければ全然問題ありませんので、更新してください！話してくださってありがとうございました＿|＼○＿ (2019年5月10日 20時) (レス) id: 3fd8a40bef (このIDを非表示/違反報告)
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