78. 自業自得 ページ31
急に謝られて、轟は首を傾げた。
Aは謝るようなことをしただろうか？
轟は、黙ってAの言葉を待った。
貴「私……あの2人を止めようとしたの。轟君が、あの2人の会話を聞いてたら、嫌な思いするんじゃないかって思って。でも、私がしゃしゃり出て、余計に事が大きくなっちゃった……。私が出ていかなかったら、あのまま終わってた話かもしれなかったのに」
Aは、自分が余計なことをしてしまったことを謝っているのだと、轟は理解した。
轟も驚いたのだ。
まさか、Aがエンデヴァーを庇うとは思わなかったのだから。
轟「俺は別に、水無月には怒ってない。俺の方こそ、悪い。本来、俺が受けるべき言葉をお前が受けることになっちまって……」
そう言った轟に、Aは顔を覆いながらフルフルと首を振る。
貴「私が勝手にやったことだから……自業自得だよ。私は、轟君の過去を知ってるから、エンデヴァーが親としてはいい人じゃないこと、分かってる。でも、何も知らない人が、轟君の過去を踏み荒らしているような感じがして……轟君は前に進もうとしてるのに、それが枷になってしまうんじゃないかと思って……止めなきゃって」
轟は、Aの話を黙って聞いていたが、途中で肩に手を回し、抱き寄せた。
轟「俺は、親父のアンチは特に気にしてねえし、今日のことも単なる仮説だから大丈夫だ。
……まあ、あそこまで仮説立てられるとは思わなかったけどな。姉さんの友人が姉にいるんじゃ、こんな考え方もするよな……今回は相手が悪かった。
それに、水無月の方が結構言われてただろ？大丈夫か？」
轟は、Aの肩を抱く手に力を入れた。
Aは、それに答える代わりに小さく頷く。
轟「俺があそこで怒ったのは、人の家庭事情で盛り上がっていたからだ。俺らの話は、あいつらにとっちゃ、楽しく話すための材料に過ぎねえ。だが、家族の問題ってのは、人が踏み入っていいもんじゃねえ。俺らの問題は俺らで解決すればいい。俺は俺の道を行くし、水無月も水無月の目指す道を行くだろ？だから＿＿」
轟は、Aの頬に自分の手を添えてこちらを向かせた。
その瞬間、お互いの唇が触れ合う。
轟「これで、この話は終わりだ」
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漓娜(プロフ) - キュンキュン通り越してぎゅんぎゅんする（） (2019年6月5日 20時) (
レス) id: 47b69fc756 (このIDを非表示/違反報告)
超能力者えのん＠紙#余韻(プロフ) - 僕は…気付いてしまった…91話の最初の方…｢表示｣が｢表情｣になっていたことに……いろはさんごめんなさい！気になっちゃい派になってしまいました… (2019年5月19日 0時) (携帯から) (レス) id: 1390b0b4be (このIDを非表示/違反報告)
IROHA*(プロフ) - ルルナさん» こちらこそ、すみませんでした。私が誤解したことに囚われず、ルルナさんの想像通りに書いてくださいな。同じような作品同士、私も応援させていただきます。お互いがんばりましょう！ (2019年5月10日 21時) (レス) id: 3fd8a40bef (このIDを非表示/違反報告)
ルルナ(プロフ) - IROHA*さん» ありがとうございます。こちらこそ誤解されるようなことをしていまい申し訳ありません。以後このような事がないように努めていきたいと思います。 (2019年5月10日 21時) (レス) id: e226e38a19 (このIDを非表示/違反報告)
IROHA*(プロフ) - ルルナさん» そうだったのですね、理由が聞けて安心しました！こちらこそ、誤解してしまってすみません。パクリでなければ全然問題ありませんので、更新してください！話してくださってありがとうございました＿|＼○＿ (2019年5月10日 20時) (レス) id: 3fd8a40bef (このIDを非表示/違反報告)
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