63. 恥ずかしい ページ16
一方、その頃緑谷と飯田は、帰ってすぐに轟の部屋へと向かった。
ノックをすると、もう部屋着に着替えた轟が出てきた。
轟「なんだ？」
緑「その……大丈夫かなって。水無月さんと」
緑谷が水無月の名前を出した途端、轟の頬が少しだけ赤くなった。
飯「轟君!?」
緑「え!?今度はどうしたの？」
2人が慌てる中、轟は「ちょっといいか？」と2人を部屋に招き入れた。
緑「水無月さんの顔が見られない？」
轟「ああ。なんか、恥ずかしくなっちまって見れねえ……」
右手で顔を覆う轟に、2人は顔を見合わせた。
飯「もしかして、さっきの噴水でのことか？」
轟「……見てたのか？」
驚いた轟は、更に顔を赤くして右手で冷やし始める。
緑「いや、ま、まさかキスするとは思わないよね！そりゃ誰でもびっくりするよ！」
緑谷が助け舟にならないフォローをしたが、轟の頬から赤みは消えない。
轟「俺、明日からどんな顔して水無月に会えばいいのか、分からねえんだ」
緑「普通で……いいんじゃないかな？」
轟「え……」
轟は、顔を上げた。
緑「水無月さんにキスされた時、轟君は嫌だった？」
緑谷が尋ねると、轟は何回か首を傾げてからかぶりを振った。
轟「いや、嫌ではなかった」
緑「なら、大丈夫だよ。水無月さんも、仲直りするためにしたことだから、気にしてないと思うよ」
轟「水無月が気にしなくても俺が気にする……」
轟は再び顔を手で覆った。
緑谷と飯田はお互い顔を見合わせた。
これはもしかすると……もしかするかもしれない。
飯「轟君、これはチャンスだ。君だって、水無月君といるのが嫌なわけじゃないだろ？」
轟「水無月と一緒にいるのは楽しい。ただ、顔が赤くなっちまいそうで……」
緑「大丈夫だよ！一緒にいたら、多分もっと仲良くなれると思うよ」
ここで2人を離れさせるわけにはいかないと、緑谷と飯田は説得にかかる。
轟「……そうか。じゃあ、頑張る」
轟はやっと頷き、2人にお礼を言って帰らせた。
緑「轟君、多分水無月さんのこと……」
飯「目標に近づいてきたのではないか？」
緑「そうだね！」
そろそろ、轟は恋について知るだろう。
エレベーターに乗りながら、2人は確信したのだった。
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漓娜(プロフ) - キュンキュン通り越してぎゅんぎゅんする（） (2019年6月5日 20時) (
レス) id: 47b69fc756 (このIDを非表示/違反報告)
超能力者えのん＠紙#余韻(プロフ) - 僕は…気付いてしまった…91話の最初の方…｢表示｣が｢表情｣になっていたことに……いろはさんごめんなさい！気になっちゃい派になってしまいました… (2019年5月19日 0時) (携帯から) (レス) id: 1390b0b4be (このIDを非表示/違反報告)
IROHA*(プロフ) - ルルナさん» こちらこそ、すみませんでした。私が誤解したことに囚われず、ルルナさんの想像通りに書いてくださいな。同じような作品同士、私も応援させていただきます。お互いがんばりましょう！ (2019年5月10日 21時) (レス) id: 3fd8a40bef (このIDを非表示/違反報告)
ルルナ(プロフ) - IROHA*さん» ありがとうございます。こちらこそ誤解されるようなことをしていまい申し訳ありません。以後このような事がないように努めていきたいと思います。 (2019年5月10日 21時) (レス) id: e226e38a19 (このIDを非表示/違反報告)
IROHA*(プロフ) - ルルナさん» そうだったのですね、理由が聞けて安心しました！こちらこそ、誤解してしまってすみません。パクリでなければ全然問題ありませんので、更新してください！話してくださってありがとうございました＿|＼○＿ (2019年5月10日 20時) (レス) id: 3fd8a40bef (このIDを非表示/違反報告)
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