【HQ】鈍感少女番外編7 (ページ8)

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後輩ちゃん 14 ページ8

それから数日が過ぎて、いよいよGW合宿になった。

紫那幸さんと世羅さんも、仕事をだんだん覚えてきたから、付きっきりで教えることはなくなった。

GW合宿は、ただでさえやることが多い。

学校にみんなで泊まるんだもの。

いつもより掃除の量が増えるし、自分のことは自分でやらないといけない。

それに、去年もそうだったけど、朝ちゃんと起きれるか不安だった。

早朝は、喘息の発作が起きやすいから。

私だけ別の部屋を使わせてもらおうかと思ったんだけど、去年に比べれば発作の数も減ったし、大丈夫だとは思う……多分。

まあ、御央花さんと真川さんが事情を知っているから、いざという時は頼れると思うんだけどね。

そんな軽い気持ちでいたのが良くなかったのかもしれない。

いくら、去年より大丈夫と言えど、5日間もいつもと違う環境でクタクタになるまで動いていたせいで、合宿の後半になると、やっぱり咳は出てしまった。

朝食を作りに行く時間が1番ダメで、みんなが食べ終わった頃にちょうど歩けるくらいには治まる。

任せきっりになってしまうのが申し訳ないから、その分夜は倍働いている。

御央花さんには、仕事人間って呆れられたけどね。

私だけ、朝ごはんを食べる時間がみんなとズレるから、必然的に食器洗いの担当が私になる。

他のみんなには、先に体育館の方で準備をしてもらうんだけど……。

「若葉、ちょっと来てくれ！」

ご飯食べてたら、金田一に呼ばれてしまった。

なんか、デジャブ……。