【HQ】鈍感少女番外編7 (ページ4)

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後輩ちゃん 10 ページ4

事件が起きたのは、その日の夕方だった。

いつものように仕事をしていると、何やら体育館からザワザワと騒がしくなった。

まるで、誰かが言い合いをしてる……みたいな。

何かあったのかな？

今年の1年生は良い子ばかりだから、よっぽどのことがない限りここまで怒られることはないと思うんだけど。

「若葉！」

ガラッと体育館のフロアへ続くドアが開いて、金田一が顔を覗かせた。

そのまま、手招きされる。

え、なんで私……？

一緒に仕事をしていた紫那幸さんに、「ちょっと待ってて」と言って金田一についていく。

体育館の中に入れば、揉めている現場が一目で分かった。

でもあれは……2軍の先輩と世羅さん？

その間には矢巾さんがいて、双方から話を聞いてるみたい。

いったい、何があったんだろう？

金田一と徐々に近づいていけば、矢巾さんが最初に気づいて手招きされる。

もしかして、私、何かやらかしちゃった？

流石に朝練の時に仕事のやり方については矢巾さんに了承を得てるし、他に考えられないけど……。

でも、世羅さんは直々の後輩に当たるわけだから、無碍には出来ない。

「何かあったんですか？」

矢巾さんにそう尋ねると、ため息で返答された。

「若葉、マネージャーの仕事のやり方変えたか？」

「へ？」

突然聞かれたと思えば、仕事の話。

逆にどうして今更そんなことを？

朝練の時に変えなくていいって言われたから、何も変えてないんだけどな。

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すみません、また昨日忘れてしまった……。