【HQ】鈍感少女番外編7 (ページ14)

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後輩ちゃん 20 ページ14

棘のある言い方に、私ではなく私の周りの表情が険しくなっていくのが見て取れた。

世羅さん、一旦落ち着こう？

このまま自分の意見を言い続けたら、孤立するのはあなただよ？

「私、こう見えてもいつも座学は成績トップですのよ。ここは、能あるものの話を聞くのが筋じゃなくって？」

せ、世羅さんマジですか？

1年首席だったの……？

それは確かに、頭の良い人の案を聞くべきかも……。

でも、今のやり方が私は良いと思ってるし、みんなも良いって言ってくれてる。

今のやり方を変えるということは、また一から慣れなくちゃならないわけで……。

世羅さんの案にするとしても、IH予選まで1ヶ月半のところで変えたくない。

変えるならせめて、IH予選が終わった後にでも……。

「あんた、馬鹿じゃないの？」

私が譲歩した案を出そうとした瞬間、口を開く前に紫那幸さんが先に声を上げた。

「な！馬鹿ですって！私より頭の悪い人に言われたくありませんわ！」

「いや、馬鹿だから。そういうところが。頭良い人がトップに立つなら、日本の政治家は全員T大卒になってるから」

気性が荒くなる世羅さんに、紫那幸さんは冷静に言い返す。

それを私たちは、ただポカンと見ていることしか出来なかった。

「あんたが自分のやり方貫きたいってなら、みんなに聞けばいいじゃないですか。あんたと若葉先輩のやり方、どっちがいいかって」

……へ？