【HQ】それは席替えから始まった【岩泉一】

July.9 ページ40

岩「つーか、お前も副部長だろ。似たような理由でなったんじゃねぇの？」


え、そうなんかな？

確かに責任感は……あるっていうよりかは、自己嫌悪に陥るって感じだし。

ポーカーフェイスでもなければ、特に好かれてもいないしな。


貴「いや、そんなことないんじゃないかな？人数少ないからってのもあるし」

萌「またAちゃん、謙遜してるなー！
Aちゃん、結構しっかりしてるし、自分の意見ハッキリ言うし、人に怒れるじゃん！」


え、待って、そんなことしてるっけ、私？


岩「白石、多分コイツ無自覚」

萌「マジか」


無自覚とは。

えー、私そこら辺の一般人と一緒じゃん。


岩「まあ、確かに人数少ないからってのもあるかもしんねぇけどさ、花咲にいい所がなきゃ、会計まで任されねぇよ」


あー、そうだった。私、会計兼任してるんだった。


萌「なかなかいないよね、会計兼任って」

貴「まあ、ちゃんと部活に参加してる奴としてない奴の差が凄いからね。やらない人は、とことんやらないし」


後輩ちゃんは、いい子ばっかりなんだけどね、同学年に問題児が多いんだよな〜。


岩「大変だな、そっちも」

貴「もってことは、岩泉も？」

岩「ああ。まあ、文芸部ほどではないけどな、及川とか及川とか及川とか」


つまり、ほとんど及川が何かしらやらかしてるってわけね。

及川……主将なのに。

まあ、部活はどこも大変だもんな。

3年になれば、皆から求められることも増えるし。

頑張るしかないか……夏休み。

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