【HQ】それは席替えから始まった【岩泉一】

June.3 ページ24

貴「それは違うでしょ。
時間っていうのは、自分で作るものだよ。誰かの時間を奪って作るものじゃない。
貴方たちが2人のファンだとか、話したいって思ってることとか、正直私には関係ないことじゃない？
話したいなら、勇気を持って話しかけなよ。
別にあの2人は、見知らぬ人でも邪険には思わないだろうし。
貴方たちがやってることはただの自分勝手だってこと、分かった方がいいよ」


うえーい、スッキリした↑↑

こういうこと、初めて言えたからね。

もうめんどくさいし、お腹すいたんだよ。

早く教室戻ってお弁当食べたい……。


A「先輩、何も分かってないんですね」


は？


B「貴方が及川さんや岩泉さんと話してる姿を見て、どれだけの女子が怒ってるか分かってますか？」


いや、知らねぇよ。

つか、なんで喋ってただけで怒られるんだよ、おかしいだろ。


A「しかも先輩には、文芸部部長の中村先輩がいるじゃないですか。そんなに男とばかり話したいんですか？」


中村君、関係なくね？

別にそんなたくさんの男子と仲良いわけじゃないし。


C「先輩、男たらしもほどほどにしないと、女子を全員敵に回しますよ。私たちだって、容赦しませんし」


だから、違うっつってんでしょーが！

なんなの、コイツら。

あくまでも、私が悪いことにしたいの？

何、男子と喋っちゃいけないんですか、そうなんですかー？


貴「もうめんどくさいから、帰ってもいい？
私は別に男子とばっかり仲良いわけでもないし、下心があって近づいてるわけじゃないから。
それでも、ファンの貴方たちには、十分すぎる情報じゃない？
恋愛の敵が1人減って良かったね〜、てなわけで帰るね、バイバイ」


女子たちが唖然としてる中、私は平然と教室に向かった。

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