後輩ちゃん 5 ページ47
「確かに、若葉先輩のおっしゃることは分かりますわ。でも、そこに時間をかけていたら、仕事が終わらなくなってしまいますわ」
流石に5人もいれば大丈夫だと思うんだけどなあ……。
あまり世羅さんは説得されてくれなかったようで、自分の考えを曲げる気はないみたい。
うーん……困ったな。
「多分そこは、慣れじゃないかな?私、1年生の頃はほとんど1人で仕事してたけど、普通に仕事は終わってたし……」
そう言うと、世羅さんだけでなく紫那幸さんも言葉を失っていた。
そんなに驚く……?
これくらい、どこの学校でもやっていそうだと思うんだけど……。
「ま、まあ、まだ入ったばっかりだし、今年中は3年生もいると思うから、ゆっくり覚えていけば大丈夫だと思うよ」
私はそれだけ言って、質問を無理やり終わらせた。
話が平行すると、永遠に終わらなくなっちゃうし、そっちの方が時間がもったいないもんね。
いくら今日5人いるとはいえ、説明して慣れない作業をやらせるとなると、かなり時間はかかる。
でも、練習は通常通りだし、マネージャーの都合に合わせてもらうわけにはいかない。
私たちは、選手に合わせてサポートをする側なんだから。
「じゃあ、やってみようか」
私は、隣の水道に2人を立たせて、ドリンクの作り方を実践形式で教える。
2人とも、私のやり方を真似してやってくれたから、一応納得はしてくれたのかな……。
そうだといいなあ……。
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