【HQ】鈍感少女番外編6 (ページ44)

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後輩ちゃん 2 ページ44

そんな出来事があったから、GWも近いこんな中途半端な時期に、マネージャーになりたい子が来るとは思わなかった。

今仮入部するってことは、GW合宿もお手伝いしてもらうことになるけどいいのかな？

私はすごく助かるし、仕事を覚えてもらえる良い機会だとは思うんだけど、全員が全員、部活が全てじゃないっていうのはなんとなく分かってきた。

んーでも自由時間がないわけじゃないし、朝から晩まで働き詰めになることもないから、苦痛にはならない……と思う。

私は楽しいって思うけど、多分分かり合えない人も多いのかな。

そこだけ少し不安な部分はある。

いざ、合宿に行って無理って言われても、逃げ場はないから。

「矢巾さん、今入るってことは合宿は……」

「ああ、了承してもらってる。むしろ、こんな中途半端な時期だからな。それを条件に出したくらいだ」

流石、矢巾さん……。

でも、矢巾さんはなんだかんだ仕事しない人から私を助けてくれたし、もともとそういうところはしっかりしてる。

チャラいのは相変わらずだけどね。

だから、少しだけホッとしたんだ。

ちゃんと大変な仕事があることを分かった上で、仮入部してくれるんだから。

「失礼します」

噂をすればというやつかな。

体育館の入口から入ってきたのは、2人の女子生徒。

……ん？2人？

「や、矢巾さん？」

「ん？」

「仮入部するのってあの2人ですか？」

「ああ」

何を当然のことを？と言いたげに頷く矢巾さん。

いや……2人とは聞いていないんですが？