そうだ、兵庫に行こう 3 ページ5
しばらくして、国見の家のチャイムが鳴った。
外の様子が気になっていた私は、その音だけでびっくりしてしまった。
「2人とも、靴脱いで上がって。英とリビングにいてちょうだい」
国見のお母さんが出てきて、こちらに手招きする。
半分パニックになっていた私は、隣で金田一が靴を脱いだところを見て、ようやく動くことが出来た。
国見の家に来るのは初めてだなとか、「お邪魔します」って言わなきゃとか、そんなことを考えてる暇はなかった。
金田一背中を押され、国見に腕を引っ張られながら、私たちはリビングへと向かった。
まだ国見のお父さんは帰っていないようで、リビングは誰もいなかった。
夕飯を作っている途中だったのか、台所からはいい匂いがする。
なんか、申し訳ないな……。
「あ、待って!」
すると、何かに気づいたのか国見が玄関へと走っていく。
それと、玄関のドアが開くのがほぼ同時だった。
国見のお母さんが、入ってきた人と喋っている。
続いて国見の声も聞こえた。
ただ、私には何を話してるのかまでは聞こえなかった。
でも、その後に聞こえた声で、私はようやく肩から力が抜けた。
国見の家に来たのは、ハジメだ……!
さっき国見は、私の携帯でハジメに家まで迎えに来て欲しいって話をしてたんだ。
多分、国見じゃなくてハジメの方から言ったんだろうけど。
国見がリビングに戻ってきて、私に手招きする。
私は安心して国見へとついていった。
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