7. 花巻貴大 3 ページ9
貴「やだあああ！代われピンク頭あああ！」
花「どさくさに紛れて悪口言うな。頑張れー」
手を叩きながら応援してる花巻、マジ腹立つ！
ジャンケンして負けた結果、私が目玉を箱から取り出すことにしたのだ。
ずるいことにこの男、ジャンケン1回目で負けたくせに、3回勝負とか言ってきて、見事に私から勝利を奪いやがったのだ。
くっそ、あの時押し付けていれば……。
目玉というと、水分があってヌメヌメしてるイメージしかないから正直触りたくない。
取り敢えず、突然触るほど肝が座ってないから、そっと箱の中に手を入れて、ツンツンと触ってみる。
貴「……あれ？」
思ったほどヌメヌメしてない……？
というより、固くてツルツルしてる？
貴「花巻、これ多分義眼だよ」
花「義眼？」
首を傾げた花巻がおそるおそる触ると、「ほんとだ」と普通に持ち上げた。
でも、こんなものでいったいどうするんだろう？
すると、花巻が突然パチンと指を鳴らした。
花「そうだ！荒巻、ちょっとこれ持ってろよ」
そう言って、義眼をこちらに向けてきたため、私は反射的に飛び退いてしまった。
花「なんだよ、逃げんなよ」
貴「じょ、条件反射だよ！」
花「分かったから、持ってろって」
いや、絶対分かってないよ……。
おそるおそる義眼を受け取ると、花巻はスプーンを取りにいった。
花「親指と人差し指で丸作って、そこに目玉乗せて」
花巻が何したいのかよく分からないけど、取り敢えず言われたとおりにする。
すると、花巻がスプーンでそこから目玉を掬いとった。
花「はい、抉った」
貴「……は？」
思わず拍子抜けした声が出た。
抉ったって……これ抉ったっていうのか？
チラッとドアを見るとまだ開いてない。
……と思ったら、なぜか開いた。
花「開いた」
貴「なんで!?」
理由を求めるかのように掲示板を見ると、
『なんか良かったから合格』
アバウトすぎない!?
貴「なにこれ、くっだらない……」
花「まあまあ出られたんだからいいってことで」
花巻に背を押されながら私はドアへと進んだ。
→合格(？)
不合格
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 163人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
つばき - やべえツッコミどころしかねぇwwwwアカン、やばい笑いすぎておかしくなるwwwwもう、すごい。才能ですね。やばいわ。 (2021年2月6日 8時) (
レス) id: 7e989e701c (このIDを非表示/違反報告)
ハナ - 私だったらたちの悪いいたずらを仕掛けてきた青葉の方々腹パンしますよヒロインちゃん優しすぎて惚れた (2019年11月12日 22時) (レス) id: 3ba5823a10 (このIDを非表示/違反報告)
ルピ(プロフ) - わぁおまさかの鈍感少女書いてる人やった笑 貴方の書く作品大好きです！今回のも楽しかったです！！ (2019年7月30日 1時) (レス) id: ccfdad7a33 (このIDを非表示/違反報告)
シェルファ(プロフ) - Bad endに見せかけてのveryvery Happy endでしたね笑 とても面白かったです！！また他の学校で書くなら、次は梟谷がいいです！！完結おめでとうございます:) (2019年7月29日 23時) (レス) id: ed405ee373 (このIDを非表示/違反報告)
あいす(プロフ) - 鈍感少女ｖｓから！きましたよ！！記念すべき１ｺﾒ！これからも応援してますー！ (2019年7月11日 20時) (レス) id: a9559ca502 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
