9. 風呂鉢合わせ大作戦 ページ10
耳郎そろそろいい?
上鳴ああ、いいぜ
耳郎にそう返信した上鳴は、楽しそうに話す轟、緑谷、飯田を見ていた。
夜ご飯大作戦は、結局2人が隣の席になっただけで特に進展はなく、今は風呂鉢合わせ大作戦の準備をしている。
耳郎と連絡を取ると、女湯の方もAの準備が終わったようだ。
こちらの轟も、もう服に着替えて準備万端だった。
上「轟、そろそろいいぞ」
轟「ああ」
上鳴に頷くと、轟は男湯を出ていった。
その後ろからそっと様子を見る。
すると、タイミング良く湯上がりのAが女湯から出てきた。
貴「あ、轟君！」
轟「おう、水無月」
女子の方も気になるようで、女湯の方から顔だけ覗かせている。
「それにしても」と上鳴は呟いた。
上「水無月の湯上がりやべえな」
切「女子なら皆そうだよ」
峰「いや、色っぽい……羨ましいぜ、轟」
既に涎を垂らしている峰田を、肘で叩く切島。
暫く何やら話をしているAと轟。
峰「ただ話してるだけかよ、2人とも」
上「もっとねえのか、アイツら」
会話ばかりしている2人を焦れったそうに見ていた時だった。
轟がいきなりAの髪に触れたのだ。
轟「水無月、髪濡れてるぞ。乾かしてないのか？」
貴「あ、忘れてた。なんでか分かんないけど、皆に早く出た方がいいって言われたから」
轟「……そうか」
そう言いつつも髪に触れたままの轟に、傍観者だけがハラハラしている。
皆2人の様子が気になるのか、次第に風呂場の出入口に人が集まっていた。
貴「部屋行って乾かすよ」
轟「いや、やるよ。途中で冷えるだろ」
貴「え？」
目を少し大きく見開くAを余所に、轟はAの髪を撫で始めた。
スーッと手櫛でAの髪を平然と撫でる轟。
すると、だんだんAの髪が乾き始めた。
貴「なるほど、炎の個性でこんなことが」
轟「ああ。調節しないと火出ちまうけどな。
危ねぇから動くなよ」
貴「うん！」
気持ちよさそうに轟に髪を乾かしてもらっているA。
それを見て、再び口をあんぐり開けた1Aの皆であった。
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陽月光 - めちゃくちゃ面白いですね…！文才分けてください…。正直、「誰だ低評価おした奴はぁぁぁ！」って叫んでしまいました（笑）。更新待ってます！ (2019年3月27日 18時) (
レス) id: 24cf5c852f (このIDを非表示/違反報告)
四面楚歌(プロフ) - 天然×2は、尊いですね・・・・！更新頑張って下さい！ (2019年3月27日 8時) (レス) id: 0dcecdf2b2 (このIDを非表示/違反報告)
轟沙季 - とても面白いです！図々しいですが是非更新お願いします！ (2019年3月27日 1時) (レス) id: 558a8f9c64 (このIDを非表示/違反報告)
焦凍の花嫁の葵 - なんか面白い (2019年3月19日 19時) (レス) id: 53026d57c3 (このIDを非表示/違反報告)
菅原LOVE - おこがましいのですが、轟君とくっつくのでしょうか？ (2019年3月3日 15時) (レス) id: 4cb630b68b (このIDを非表示/違反報告)
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