41. 理論上弱い ページ42
Aのことに進展があったのは、午後の授業を挟んだ放課後のことだった。
相「今日のHRはこれまでだ。飯田、麗日、轟、緑谷は職員室に来い。以上だ」
相澤が教室を出ると、皆が4人の方を見た。
上「お前ら、何したんだ？」
緑「いや、えっと……」
轟「俺らもよく知らねえ。行くぞ、緑谷」
慌てる緑谷の腕を引っ張り、サラッと轟は嘘をついた。
今はまだ、あまり大事にしない方がいいと思ったからだ。
4人は、揃って職員室の相澤の机まで来た。
飯「先生、個性のこと分かったんですか？」
相「ああ。普通科に人の体温を操る個性を持っているやつがいた。触れるだけで発動するらしいが、普段はそこまで人に影響がないらしい。
今日は体調が朝から悪かったそうで、午前中で早退してる」
相澤の説明に、轟が僅かに反応した。
轟「そう言えば……朝、あいつ誰かとぶつかってたな」
緑「じゃあそれが……」
麗「不慮の事故だったんだ……」
麗日は、ホッと息をついた。
ほかの皆も、悪意のあった個性攻撃ではなかったことに少なからず安堵した。
飯「それで、対処法はどうなるんですか？」
相「本人の体調が戻れば、水無月の熱も自然と下がるらしい。だが、それまで水無月の身体が耐えられるかどうかってところだな」
さっきの安堵から一変、再び皆の顔に不安が戻った。
麗「先生、それってどういう……」
相「水無月の個性は水。水は炎には強いだろうが、熱には弱い。熱が強ければ、いずれ水は枯れちまう。あくまで理論上だけどな」
4人は相澤の次の言葉を待った。
この理論だけでも、Aの身が危ないと十分察することが出来る。
相「熱が下がらないわけではないが、冷やしていなけりゃ危ないことに変わりはない」
相澤は、轟の方を向いた。
相「轟、今回だけは特別だ。今夜、個性を使って水無月を冷やせ」
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陽月光 - めちゃくちゃ面白いですね…！文才分けてください…。正直、「誰だ低評価おした奴はぁぁぁ！」って叫んでしまいました（笑）。更新待ってます！ (2019年3月27日 18時) (
レス) id: 24cf5c852f (このIDを非表示/違反報告)
四面楚歌(プロフ) - 天然×2は、尊いですね・・・・！更新頑張って下さい！ (2019年3月27日 8時) (レス) id: 0dcecdf2b2 (このIDを非表示/違反報告)
轟沙季 - とても面白いです！図々しいですが是非更新お願いします！ (2019年3月27日 1時) (レス) id: 558a8f9c64 (このIDを非表示/違反報告)
焦凍の花嫁の葵 - なんか面白い (2019年3月19日 19時) (レス) id: 53026d57c3 (このIDを非表示/違反報告)
菅原LOVE - おこがましいのですが、轟君とくっつくのでしょうか？ (2019年3月3日 15時) (レス) id: 4cb630b68b (このIDを非表示/違反報告)
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