37. 彼氏に出来ること ページ38
その後の教室は、2人が仮カップルになる前の普段通りの雰囲気になっていた。
ただ、1つ空いたAの席が皆気がかりになっている。
そして、仮とはいえ、Aとカップルになっていた轟のことも。
昼休みになり、轟はAがいないため、緑谷たちとお昼をとっていた。
蕎麦を啜り、轟は口を開いた。
轟「緑谷、飯田、俺は何もしなくていいのか？」
緑「え？」
飯「どういうことだい、轟君？」
轟の問いに、2人とも食器を動かす手を止めた。
轟「いや……俺と水無月は、カップルってやつなんだろ？水無月が熱出して、俺はなんかしなくてもいいのか？」
緑谷と飯田は、お互い顔を見合わせた。
確かに、付き合った相手の体調が優れなかった場合、真っ先に助けるものだ。
しかし、今Aは保健室で休んでるし、そこにはリカバリーガールもついているから、轟が行ったところで出来ることはない。
うーん、と緑谷と飯田が考えていた時だった。
麗「だったらさ、お見舞い行こうよ！」
テーブルの向かい側の席に座っていた麗日が、箸を片手に提案した。
緑「お見舞いって、保健室に？」
麗「そう！熱出た時ってさ、人肌恋しくなるじゃん？きっとAちゃん、1人で寂しいかもしれへんよ！」
ブンブン腕を振り回しながら、麗日は言った。
轟「見舞いか……」
見舞いといって真っ先に轟が思い浮かべたのは、母親だった。
母親はいつも、轟が来ると嬉しそうにしてくれる。
Aもそうなのだろうか？と轟は思った。
轟「俺が行って、水無月が迷惑じゃねえなら行く」
緑「迷惑じゃないと思うよ。水無月さん、轟君といるとき楽しそうにしてるから」
緑谷がそう言うと、轟は少し表情を緩めて小さく頷いた。
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陽月光 - めちゃくちゃ面白いですね…！文才分けてください…。正直、「誰だ低評価おした奴はぁぁぁ！」って叫んでしまいました（笑）。更新待ってます！ (2019年3月27日 18時) (
レス) id: 24cf5c852f (このIDを非表示/違反報告)
四面楚歌(プロフ) - 天然×2は、尊いですね・・・・！更新頑張って下さい！ (2019年3月27日 8時) (レス) id: 0dcecdf2b2 (このIDを非表示/違反報告)
轟沙季 - とても面白いです！図々しいですが是非更新お願いします！ (2019年3月27日 1時) (レス) id: 558a8f9c64 (このIDを非表示/違反報告)
焦凍の花嫁の葵 - なんか面白い (2019年3月19日 19時) (レス) id: 53026d57c3 (このIDを非表示/違反報告)
菅原LOVE - おこがましいのですが、轟君とくっつくのでしょうか？ (2019年3月3日 15時) (レス) id: 4cb630b68b (このIDを非表示/違反報告)
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