18. 庇った庇ってない ページ19
貴「庇ったよ……主に爆豪君から」
轟「いや、あれは違う。俺の方が最善だと思ったからだ」
さっきからこの繰り返し。
庇ったと言い張るAと庇ってないと言い張る轟の会話を、上鳴はずっと居心地悪そうに聞いていた。
貴「あれはどう見ても庇ってたって」
轟「庇ってねえ。下がってくれないと危なかった」
貴「庇った」
轟「庇ってねえ」
貴「庇った」
轟「庇ってねえ」
上「ああもう、一旦ストップ！」
我慢できず、上鳴は2人の間に割り込むように入った。
上「こんなところで張り合ってても仕方ないしさ、もう教室戻ろうぜ？」
「な？」と扉を指さした上鳴に、2人は「それもそうだな」とやっと喧嘩をやめた。
「ありがとうございました」とリカバリーガールにお礼を言ったAは、ベッドに腰掛ける形になり、上履きを履く。
すると、突然轟が、Aの膝裏と背中に手を入れて持ち上げたのだ。
いわゆる、お姫様抱っこというやつである。
唐突の出来事に、上鳴は思わず口をポカンと開けてしまった。
貴「え、轟君どうしたの？私、歩けるよ？」
驚くところがお姫様抱っこではなく、自分が歩けるのに抱っこされてるというところなのだろう。
普通なら赤面してもおかしくないこの状況なのに、Aはただ驚いているだけだ。
轟「お前、まだ手足痺れてんだろ。震えてる」
上鳴が見ると、確かにAの手足は小刻みに震えていた。
悪いことをしたなと思いつつも、驚くべき展開にいったことに上鳴は少し感謝した。
そんなこと、口が裂けても言わないが。
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陽月光 - めちゃくちゃ面白いですね…！文才分けてください…。正直、「誰だ低評価おした奴はぁぁぁ！」って叫んでしまいました（笑）。更新待ってます！ (2019年3月27日 18時) (
レス) id: 24cf5c852f (このIDを非表示/違反報告)
四面楚歌(プロフ) - 天然×2は、尊いですね・・・・！更新頑張って下さい！ (2019年3月27日 8時) (レス) id: 0dcecdf2b2 (このIDを非表示/違反報告)
轟沙季 - とても面白いです！図々しいですが是非更新お願いします！ (2019年3月27日 1時) (レス) id: 558a8f9c64 (このIDを非表示/違反報告)
焦凍の花嫁の葵 - なんか面白い (2019年3月19日 19時) (レス) id: 53026d57c3 (このIDを非表示/違反報告)
菅原LOVE - おこがましいのですが、轟君とくっつくのでしょうか？ (2019年3月3日 15時) (レス) id: 4cb630b68b (このIDを非表示/違反報告)
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