これっくらいのお弁当箱に ページ8
昼休み
今日はあまりにも暑いので比較的涼しい中庭の木陰で、
北斗 慎ちゃん 風磨の三人とお昼を食べてる。
あ、別にいつも四人一緒っていうわけじゃなくてね。
北斗と二人でごはん食べてるところにたまたま風磨たちが来るというのがよくあるの。
どことなく考えることが似てるのかな。
特に北斗と風磨。
これ言うと本人たち否定するけど。
なぜかめちゃめちゃ嫌がるけど。
『玉子焼きあまい〜。しあわせ〜。』
北「もぐもぐもぐもぐ…」
『煮物やさしい〜。味が好みすぎてさいこう〜。』
北「もぐもぐもぐもぐ…」
『まって！ごはん！！炊き込みごはん！！
〜〜〜っ、おーいーしーいぃー！！』
風「ねぇ聞いていい？」
慎「俺も気になってる。」
『なあに？』
風「なんでAと北斗の弁当一緒なの？」
そう、今となり合ってる私と北斗のお弁当箱の中身は完全に一緒。
それを覗き込んだ二人につっこまれてしまった。
『ほくたんが作ってくれたの〜。』
「「はぁ！？」」
北「もぐもぐもぐもぐ…」
いいでしょ〜。なんてずりずり移動して
お弁当箱片手に反対隣の風磨に絡みに行くと、
ちょいちょい、と横からスカートを引っ張られる感覚。
北「近い。戻って。」
『はーい！』
さっきまで一心不乱にもぐもぐと咀嚼してた北斗が箸を止めて私の裾を握ってる。
風「…これはAを問い詰めるべき？北斗を問い詰めるべき？」
慎「A問い詰めると北斗が拗ねる。」
北「もぐもぐもぐもぐ…」
風「おいちょっとどういうことだよ北斗ォ！！」
北「おえっ、揺すんなばか！吐く！！」
すべてを無視してお食事を再開した北斗は風磨に胸ぐら掴まれてガクガク揺すられているんだけど…
まってやめて！そこで吐かれるとぜんぶ私にかかるから！
忍者並みのしゅんびんなうごきで慎ちゃんの隣に避難した。
慎「ねー、A。俺には教えてくれるっしょ？」
『べつに私も北斗も隠してないけど…。
私は問い詰めないでいてくれるんじゃなかったの？』
慎「風磨を囮にして北斗の注意を逸らす作戦。」
『あ、慎ちゃんワルだ。ワル慎ちゃん。』
慎「てへっ。」
可愛いねぇ。大きなテディベアさんみたいだね、慎ちゃん。
頭を撫でると、ふわふわとなんだか幸せな気持ちだ。
向こう二人とは対象的にこちらはとても平和な空気に包まれております。現場からは以上です。
「「お前らそっちで何してんだよ！！」」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3333人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
momo(プロフ) - やばい。最高に好きです。お話更新してくれたら嬉しいです！ (2022年2月23日 12時) (
レス) @page41 id: a0b82fa00b (このIDを非表示/違反報告)
えりんぎぷ−る - 可愛い。。ほっくんが可愛い。。だぁぁぁぁぁあ！！推しになりそうです。。 (2021年1月21日 22時) (レス) id: 2200018ee9 (このIDを非表示/違反報告)
り(プロフ) - 続き気になります(TT)更新頑張ってください！！ (2020年6月3日 0時) (レス) id: 8bc7822677 (このIDを非表示/違反報告)
綾鷹(プロフ) - みゅみゅさん» ありがとうございます(;_;)私も知らぬ間にいつの間にか終わってました…続けたい気持ちはあるのでなんとかネタが湧き次第頑張ります！ (2020年5月5日 23時) (レス) id: f953e13246 (このIDを非表示/違反報告)
綾鷹(プロフ) - ゆいさん» ほったらかしにしてたらいつの間にか終わっとる！！Σ申し訳ありません、ネタは切れてますが続ける気持ちはあります(;_;)お褒めの言葉ありがとうございます！なんとか絞り出します〜！;; (2020年5月5日 23時) (レス) id: f953e13246 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：綾鷹
| 作成日時：2019年5月14日 13時
