わたしたちの休み時間2

そんな夏の終わり ページ35

夏休みは明けたものの、
まだまだ残暑の厳しい季節です。



『なので本日はこんなものを持ってきました！

じゃーーーじゃん！！』




私、ジェシ、慎ちゃん家から持ち寄った水鉄砲でーす！




ジェ「いぇーーーい！」

慎「フゥーーー！」

樹「すっげー量。」

風「お前らたまには冴えてんな。」

『風磨にほめられた！！こわい！！』

風「遠回しにディスってやったのになんで俺がなんかちょっと悔しいの？
お前そういうとこだからね。」

『うん？またほめてる？』

風「イラッ」

『いてててて、ほっぺた引っ張らないでよ！』




男兄弟の心をくすぐったいろんな仕掛けがある慎ちゃん家のと、

ラスベガスのおばあちゃんがくれたという珍しいジェシーん家の、

そしてただただやんちゃだったために私がめちゃくちゃコレクションしてた我が家の水鉄砲たち。


どれがいいどれがいい？？なんてきゃっきゃしてた私たちに、
この輪から少し下がったところにいた北斗が呆れたような声を上げた。







北 「いや、お前らさすがにそれは校則違反だろ。」





樹「なんだよ北斗、水差すようなこと言うなよ。」

慎「水鉄砲だけにね！！なんちゃって！！」

北「やかましい！
お前ら停学にでもなりたいの？」

『大丈夫。安心して、ほくてぃー。
水鉄砲を学校に持ってきてはいけないなんて校則はないぜっ！』

北「いや、学業に関係ない娯楽用品の持ち込みは禁止だから。」

『はて？』

北「すっとぼけるんじゃねぇよ。」

ジェ「曖昧な日本語で書かれてもわかんないよね。
もしかしたら学業に関係あるかもしんないじゃん。」

北「あるわけねぇだろ！」

風「いいじゃん別に。バレなきゃやったことにはなんねぇよ。」

北「ならねぇわけねーから。
お前ら不良の遊びにこいつ巻き込まないでくれる？」

風「どう考えてもAが主犯だろ！！
そこはくつがえせないからな！！」

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