ご ページ6
＿＿＿
枕に顔を埋めるとヒロトの香りがする。
それがなんだか余計にドキドキしてしまって
(あー、うー。寝れない…)
こんな状態で大丈夫なのか私。てか本人がいない間に枕嗅ぐとか変態かよ、見られたらヤバいぞと我に返る。
邪念を払う為一度枕を離し、部屋を見渡す。
本当に広い部屋、だ。スペースだけが無駄にあってなんというか＿＿寂しい、感じがする。
ヒロトが帰りたくない理由がなんとなくわかる気がした。
(ここにひとりでいる事が嫌だったのかもしれない。)
＿＿＿
ひとり。
《 お母さん、また何処かいっちゃうの？ 》
＿ 《 A。すぐ帰ってくるわ 》
そう言ったって私はいつもひとりだった。
＿＿ お母さん 。
ふわり。と誰かに優しく頭を撫でられた＿気がした。
『…ん、ヒロ、ト？』
いつの間にか眠ってしまった様だった。
私が起きたのに気付くと慌てたように手を引っ込めるヒロト。
「勘違いすんな、お前が、泣いてっから…」
気まずそうに目を逸らす、ヒロトの優しさが嬉しかった。
『＿_ありがとう。』
たまに見る、お母さんとの思い出。
私の過去をヒロトだけは知っている。
「…こっち来い。」
ぷいっと顔を逸らされ腕を引っ張られる、
私の体はヒロトの胸にすっぽりと収まった。
(だ、抱きしめられてる…)
熱が一気に上昇するのがわかる、心臓がどくどくと煩くて＿(ヒロトに聴こえたらどうしよう。)
今まで自分から抱きつくことはあったけどヒロトに抱きしめられたのはこれが初めて。
『ひ、ヒロト…？』
「うっせーよ。喋んな」
あろうことかそのままヒロトの顔が首に降りてきた
(ちょ、無理無理恥ずかしくてしぬ…！)
羞恥で死にそうになるが嬉しさも勝り、抵抗する気にもならず＿＿されるがままになる私。
「…ん」
首に何度も擦り寄ってくるヒロト。
ヒロトの髪が、息が、かかってくすぐったい。
『ひ、う…っ』
「！！」
『！…ごめっ』
「…お前煽ってんのかよ」
『なっ…！ ちがう、もん』
だってこんなの初めてで。しかも相手は好きな人。
こんな反応にならない人なんて居るのだろうか
「…いつもはお前から抱きついてくるくせになぁ？」
逃げられない様ヒロトの腕がさらに私を強く抱きしめた。
『そ、れはっ…』
(ダメ、頭が。なんにも考えられない)
言葉が出なくなってしまいヒロトの胸にしがみつく事しか出来なくて。相変わらず、心臓は煩い。
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マルコス - ヒロトイケメンすぎる////////さらに惚れたわ////////作者さんに感謝m(__)m更新頑張ってください!!!! (2018年12月15日 12時) (
レス) id: 6de33aab01 (このIDを非表示/違反報告)
ミルク - めっちゃおもしろい！ヒロトかっこよすぎ！！更新頑張って下さいー！！！ (2018年12月1日 23時) (レス) id: f31aecc51b (このIDを非表示/違反報告)
玲花(プロフ) - はづき☆さん» コメントありがとうございます…！励みになります！更新頑張ります*:･:*:･ (2018年11月12日 20時) (レス) id: ff28bf8991 (このIDを非表示/違反報告)
玲花(プロフ) - りっかさん» 何回も読んでくださってるのですか(；；)ありがとうございます！嬉しいです(；_；)頑張ります！！ (2018年11月12日 20時) (レス) id: ff28bf8991 (このIDを非表示/違反報告)
玲花(プロフ) - 五瀬希林さん» 楽しんで頂けたなら何よりです！(*´ω`*) (2018年11月12日 20時) (レス) id: ff28bf8991 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玲花 | 作成日時：2018年10月29日 2時
