じゅうご ページ16
(＿＿ ヒロト )
根拠はない、だけど向こう側にヒロトがいる気がして ＿気付けば走り出していた
夜の森は暗い、普段の私ならば近寄らないしまずこんな夜更けに外に出ることすらなかっただろう。
＿＿ガサガサ
突然の背後からの音に足を止める、
『ひ、ヒロト…なの？』
振り返ってもあたりは一面暗闇で私の目がヒロトの姿を捉えることはなかった。
「 … ｶﾞﾙﾙﾙ 」
獣の様な鳴き声が辺りに響く、
(これって、まさか…！)
思わず息を呑み逃げ出そうとしたが…遅かった、
そして"ソレ"は一匹じゃなく…
＿＿何匹も居るのが声でわかる
『……っ』
恐怖で足がすくみもうダメだと目を瞑ったそのとき、
「 ザ・エクスプロージョン！！」
ピンクの光を纏ったボールが＿"ソレ"を全て蹴散ら
した。(この声は、間違いない…)
『…ヒロ、ト』
力が抜けてしまいへたり、とその場に座り込んでしまう
「おまえっ！こんな夜中に森にくるバカがいるかｯ！」
グッと私の腕を掴んだヒロトが今まで見せたこともないくらいの焦った顔で私を怒鳴りつけた
『… ごめっ、…ごめん、ね ヒロトっ』
恐怖と安心、いろんな感情が一気に押し寄せてきて自然と涙が零れる
「この、！ バカ女ｯ」
『っ… ヒロト、』
「…もう今日はおせーからうちに来い」
話はそれからだ、とそのまま腕を引かれ私は吉良家に行くことになった。
＿＿＿
「オレはいいからさっさと風呂に入れ」
ヒロトに促されシャワーを浴びさせてもらうことにした。
髪を乾かし すっかり馴染んでしまっている私の私物が入った小さなタンスを開けて着替えを出す、
部屋に戻ればベッドでスマホを弄るヒロトがいた
私に気付くとトントンと無言でベッドを叩く。
(ここに座れってことだろう)
『ヒロト、っ…あのね「もう今日はおせーから寝ろよ」
被せるようにそう切り捨てたヒロトが私に背を向けて寝転がった＿
その後ろ姿が少し寂しげで。こんなに好きなのに、こんなに近くにいるのに。＿心はとても遠くに感じる。
それがどうしようもなくもどかしくて、切なくて。
(気付けばヒロトを後ろから抱きしめてた)
『ヒロト、ごめんね、…ありがとう』
「…！」
『タツヤとのことは…「聞きたくねぇ」ヒ
ロト…、？ 』
『お願いっ、聞い「聞きたくねぇって 言ってんだろ！…それ以上話すっつーなら」
『え、…』
抱きしめていた筈の私の手は離れていていつの間にかヒロトが私を押し倒す形になっていた＿
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マルコス - ヒロトイケメンすぎる////////さらに惚れたわ////////作者さんに感謝m(__)m更新頑張ってください!!!! (2018年12月15日 12時) (
レス) id: 6de33aab01 (このIDを非表示/違反報告)
ミルク - めっちゃおもしろい！ヒロトかっこよすぎ！！更新頑張って下さいー！！！ (2018年12月1日 23時) (レス) id: f31aecc51b (このIDを非表示/違反報告)
玲花(プロフ) - はづき☆さん» コメントありがとうございます…！励みになります！更新頑張ります*:･:*:･ (2018年11月12日 20時) (レス) id: ff28bf8991 (このIDを非表示/違反報告)
玲花(プロフ) - りっかさん» 何回も読んでくださってるのですか(；；)ありがとうございます！嬉しいです(；_；)頑張ります！！ (2018年11月12日 20時) (レス) id: ff28bf8991 (このIDを非表示/違反報告)
玲花(プロフ) - 五瀬希林さん» 楽しんで頂けたなら何よりです！(*´ω`*) (2018年11月12日 20時) (レス) id: ff28bf8991 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玲花 | 作成日時：2018年10月29日 2時
