Monochrome 2

悪い勘 ページ4

自分のデスクに戻り資料をまとめる。






「へウォンさん…これが昨日頼まれてた資料で
こっちが今日の契約分です。」




HW「うん…良くまとめてあるね。」




「ありがとうございます。」






まだあと1つまとめないといけない資料がある。




今日の夜は用事があるから早く終わらせたい。




よし…頑張ろう。






YN「A。」




「はい？」




YN「それ私やっておくからもう帰りな。」




「いや…でも……」




YN「大学の友達と会うんでしょ？いいから早く！」




「あっ…ありがとうございます！」






イェナさんの言う通り
今日は久しぶりに大学時代の友達と会う。




それぞれ仕事を忙しくしてるから
みんなが揃うのは珍しい。




友達もそうだけどユリと会う日とかは
イェナさんがすごく気を遣ってくれる。




へウォンさんいわく……






HW「Aとユリのこと散々傷つけたから
……気にしてるんだと思う。」






……確かに散々やられた。




それでも一緒に働いているのは
イェナさんの行動にはすべて理由があって
黒組織の一員としての正しいことをしているからだ。




それにイェナさんもへウォンさんも
少しずつ私に心を開いてくれている気もする。




……それが嬉しい。






「お先に失礼します！」




CW「楽しんできてくださいね。」




YN「転ばないでよ〜」




HW「気をつけて。」






黒組織だって悪に染まるような
仕事をしていなければ優しい人達だ。




これから先も平和に…何も起きないで欲しい。




それでも……何かが起こってしまいそうで怖い。




大抵こういう時の悪い勘は当たってしまうから嫌だ。




……心配し過ぎだよね。

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