恩返し ページ19
黒幕が誰なのか……まだわからない。
それでも私はいつだって
チェウォンさんの微笑みに救われてきた。
イェナさんの不器用な優しさに救われてきた。
へウォンさんのさり気ないフォローに救われてきた。
ウンビさんの広い心に救われてきた。
その事実が変わることはない。
今やっとみなさんに少しだけ恩返しができる。
絶対に2人を救い出す。
｢やっぱり大きいな……｣
物件の前に立ち1人そう呟く。
HW｢聞こえてる？｣
｢はい…聞こえてます。｣
耳につけたインカムから声が聞こえる。
へウォンさんのおかげで
鍵を解除でき物件の中に入る。
この物件にどんな仕掛けがあるのかわからない。
気を引き締めないと。
｢音がした部屋に到着しました。｣
HW｢さっき渡した液体を壁1面と床にかけてみて。｣
へウォンさんに手渡された液体をかけ
特殊なサングラスをかける。
｢……あっ……壁に手形が…あります。｣
HW｢そこがどこかへ繋がる扉になっているはず……
手形が付いてる壁に小型チップを当ててみて。｣
どうやらこのチップが扉を開ける鍵になるらしい。
『ピッ…ピッ……キィ………』
聞き覚えのある作動音。
目の前にある壁が扉のように……ゆっくりと開いた。
そっと足を踏み入れる。
『ピッ……ピッ……キィ………』
後ろを振り返ると同時に扉が閉まった。
先に続くのはコンクリートの階段。
｢またひとつ扉があります。｣
そう言って小型チップを当てる。
HW｢次は少し時間がかかりそう。｣
コンピュータにセキュリティを解除させている間
ずっと気になっていたことを聞いた。
｢へウォンさんとイェナさんは
……どうして黒組織に入ったんですか？｣
HW｢そうだね……Aは黒組織のために
頑張ってくれているからもう話してもいいかな。｣
【へウォン回想】
『簡単に自己紹介して。』
HW「……へウォンです。」
両親の仕事の関係で中途半端な時期に
新しい高校に編入することになった。
両親は仕事でほとんど家に帰ってこない。
友達と呼べるような人はいないし
特に必要ともしていない。
私にはコンピュータの世界があればいい。
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PON2(プロフ) - 冬眠中のにんじんさん» 応援ありがとうございます！同じタイトルのものがありましたがフォロワー限定で読むことが出来なかったので確認出来ませんでした。万が一そういったことがあったのなら悲しいです。教えてくださってありがとうございます。 (2021年9月8日 21時) (
レス) id: 01a0b8ea70 (このIDを非表示/違反報告)
冬眠中のにんじん(プロフ) - PON2さんのmonochromeがプリ小説というところに盗作と思われるものがありました…本人でしたらすみません PON2さんの作品が全て大好きなので思わずコメントしてしましまいました！これからも応援してます！ (2021年9月7日 22時) (レス) id: 60b4912c7e (このIDを非表示/違反報告)
PON2(プロフ) - ナッコ好きさん» IZ*ONEを中心としたものを書きたいと思っているので申し訳ないです！へウォンちゃんに関するリクエストは他の方からもいただいているので少しお待ちください！(その中でfromis_9が出てくるシーンを書ければ書いてみますね！) (2021年3月20日 2時) (レス) id: 01a0b8ea70 (このIDを非表示/違反報告)
PON2(プロフ) - りあちゃさん» たくさん好きなところを書いていただけてすごく嬉しいです！！これから登場していく部分も少しずつ増えると思うので少々お待ちいただけると嬉しいです！ (2021年3月20日 2時) (レス) id: 01a0b8ea70 (このIDを非表示/違反報告)
ナッコ好き - fromis_9たちの小説はかけますか？ もし書けるのであれば嬉しいです！... (だめなら、カンちゃんメインにしてください。ご検討よろしくお願い致します！) (2021年3月19日 19時) (レス) id: 3d1c467f16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：PON2 | 作成日時：2021年3月10日 1時
