17.水色 ページ17
Aの目にはテオがいつものように農作業をしているのが映っていた。
A「おはよう、テオ。」
テオ「おっ！姫様。今日はいつも以上に早いな！」
A「ちょっと眠れなくて…。」
A(メア皇子がいたしなかなか寝付けなかったよ…。)
テオ「そうだったのか。少し休んできていいぞ、姫様。」
A「ううん、ありがとう。大丈夫だよ！…こっちの野菜の種を植えておけばいいのかな？」
テオ「ああ。そうしてくれると助かるぞ。」
そうしてAはテオが耕したところへ種をまきながら水やりをした。
辺りは朝を告げる鳥の声と鍬の音、そして近くを流れる水のせせらぎの音だけが聞こえてくる。
A「ここにある水だけじゃ足りなくなっちゃった。今汲んでくるね。」
テオ「そうだな。姫様、何かあったら呼んでくれ。すぐに駆けつけるからな！」
A「ここはイナコだよー！そんな物騒なことは起こらないよ。」
テオ「うーん…。考えすぎか…。」
テオ(ナレク王子にはリオット殿が付いているから大丈夫だと思うけど…。なんか違う嫌な予感がするんだよな…。)
色々思い悩んでいるテオをよそにAはバケツを持って川へ向かった。
……
少し森の方へ向かった先に、澄んだ水が流れる川がある。
Aはなみなみと水をいれたバケツを両手にこぼさないようにヨロヨロと歩いていた。
しかし一気にこの量を運ぶのは無理があり、なだらかな場所になったところでバケツを置いた。
A(さすがに入れすぎちゃったな…。ちょっと休もう。)
Aは腕を空へ精一杯伸ばし、少し休んだところでまた畑に向かおうとバケツを手に取った。
…いや、正確にはバケツではなく誰かの腕だった。
リオット「！ ……おはようございます、姫。」
A「リ…リオットさん！？なぜここに！？」
Aは慌ててたくましい腕から手を離し、リオットを見た。
リオット「姫が何やら重い物を持っているのが見えましたので。」
そう言いながら2つのバケツを軽々と持ち、もうAの前を歩いている。
A「えっ！でも他国の騎士さんに手伝ってもらうわけには…。」
リオット「私は護衛とはいえイナコに居候しているのです。ご恩をお返ししたい。」
A「…それなら手伝ってもらってもいいですか？」
リオット「もちろんです。」
リオットは前を向いているがどうやらその様子は嬉しそうであった。
Aは代わりに農具を持ちリオットの横に立って畑までの道を案内した。
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八剱(プロフ) - 縁夏さん» ありがとうございます^ ^ リオットさんの小説楽しみです！ニヨニヨしながらお待ちしております！ (2016年10月22日 20時) (
レス) id: 627271c4fc (このIDを非表示/違反報告)
縁夏(プロフ) - 八剱さん» とても楽しみです！僕も今書いてる小説(駄文w)が終わったらリオットさんの小説を書こうかなと思ってますw← 続き、心よりお待ちしております！！ (2016年10月21日 21時) (レス) id: 81a4056581 (このIDを非表示/違反報告)
八剱(プロフ) - 縁夏さん» 縁夏様ご感想ありがとうございます！ そのようなことを言っていただき嬉しいです(o^^o) これからもリオットさんたくさん出す予定です！ アプリでは本編がまだ出ていないので想像の部分もありますが楽しんでいただけたら光栄です( ^ ^ )/ (2016年10月12日 23時) (レス) id: 627271c4fc (このIDを非表示/違反報告)
縁夏(プロフ) - 初めまして！縁夏(えんか)と申します！リオットさんが大好きなので、出番が多くてとても読むのが楽しかったです！これからも頑張ってください！！ (2016年10月11日 22時) (レス) id: 81a4056581 (このIDを非表示/違反報告)
八剱(プロフ) - MIRANOさん» ご感想ありがとうございます！今はミリドニア組のお話がメインなのでリオットさんたくさん出てきます。これからもできるだけ早い頻度で更新出来ればいいなと思っております！ (2016年9月28日 0時) (レス) id: 627271c4fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：八剱 x他1人 | 作成日時：2016年9月13日 22時
